羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

金の角持つ子どもたち 文庫

金の角持つ子どもたち (集英社文庫)

 

本屋でプッシュされていて気になったので、読みましたが期待以上に心が熱くなりました。

主人公・俊介が自分の生き方を変えるために受験に挑む。

その姿勢に母・菜月や父、塾教師達に熱が伝染していく。

様々なことを諦めていた菜月さんが殻を破って前に進んでいこうとするのはグッときました。

胸に熱い想いが込み上げてくる作品でした。中学受験をテーマに母親、当人、塾教師の視点で語られていき、受験するって受かる受からないとか、意味がある、なしの話ではないのだなと。

 

勉強する意味や受験に挑むことで得られる経験はきっと人生に良い影響を与えるのだなと。

 

 

頑張るあなたへのエール!
金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!

「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。俊介の塾通いが始まる。だが、彼には誰にも言えない"秘密"があって……。人は挑むことで自分を変えることができる。未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。