羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021年 2月読んだ本とおすすめ作品

 2月に読んだ本の中でおすすめの作品を紹介します。

新作では市川憂人先生の断罪のネバーモアが読み応えのあるミステリーになっていて、おすすめです。

新刊では、変人のサラダボウル (2)、ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークル、ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6、放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密がかなり読み応えがありました。

 

・おすすめの新作

密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリックhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/05/210000

断罪のネバーモアhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/02/211500

 

・おすすめの新刊

継母の連れ子が元カノだった8 そろそろ本気を出してみろhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/01/210000

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 18 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/10/210000

サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごとhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/12/210000

変人のサラダボウル (2) https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/19/120000

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークルhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/24/210000

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/26/210000

放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/27/221500

さよならの言い方なんて知らない。6 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/01/210000

 

・おすすめの既刊

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 文庫https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/17/210000

希望が死んだ夜に 文庫https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/15/210000

半落ち 文庫https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/08/210000

幻惑の死と使途https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/20/210000

夏のレプリカhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/21/210000

ままならないから私とあなたhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/22/210000

 

 

 2月の読書メーター

読んだ本の数:39
読んだページ数:14224
ナイス数:912

さよならの言い方なんて知らない。6 (新潮文庫)さよならの言い方なんて知らない。6 (新潮文庫)感想
架見崎の根幹を揺るがすウロボロスをどうするか。ウロボロスの脅威を知っている香屋が今までのスタンスと打って変わって前に出て、弱気だけど攻めの姿勢を見せていて、それだけ危機意識を持たないといけないのだなと思いました。香屋だけでなく、トーマも大胆な策を行使していて、香屋はしてやられた形だが、どう巻き返すのか楽しみです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/01/210000
読了日:02月28日 著者:河野 裕
ロードムービー (講談社文庫)ロードムービー (講談社文庫)感想
表題作のロードムービーには小学生の希望が詰まっていて眩しく映りました。道の先、トーキョー語りも暗い気持ちになりながらも背中を押してくれる暖かさがあり、グッときました。他作品からの登場も嬉しかったです。
読了日:02月28日 著者:辻村 深月
放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密 (集英社文庫)放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密 (集英社文庫)感想
素晴らしい青春ミステリーでした。主人公があがり症だが優しい子で、その優しさが伝染していくように関わっていく子達も変わっていく様子は見事。お菓子、食材の成分などを使ったミステリーも読み応えがある。障害も絡んでくるが、希望ある終わりで良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/27/221500
読了日:02月27日 著者:友井 羊
きみは雪をみることができない (メディアワークス文庫)きみは雪をみることができない (メディアワークス文庫)感想
既視感ある病気が絡んだ青春モノですが、最後の最後にやってくれました。ヒロインの秘密、タイトルが意味を持つ幕引きは見事でした。ロマンがありました。
読了日:02月26日 著者:人間 六度
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6 (MF文庫J)感想
前巻の試験結果により、起こるクラスの不穏な兆候。それに対して堀北、平田、須藤が動くが、清隆に意見わ仰ぐのが早いのが気かがりで、徐々に清隆に崇拝しているような感じがするのは心配だが、最後に明かされた清隆の本音よ… 清隆の思惑がいかなるものか。愛里が残したもの、長谷部の復讐は次巻で明かされるのかな。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/26/210000
読了日:02月26日 著者:衣笠彰梧
ダミー・プロット: 山沢晴雄セレクション (創元推理文庫)ダミー・プロット: 山沢晴雄セレクション (創元推理文庫)感想
まさにダミープロット。すっかり騙された。そっちかーとミスリードされました。探偵・砧の出番よりも事件周りの関係者の視点から描かれていて、どう暴いていくのか気になりましたが、アリバイ崩しやダミーを見破る推理が見事でした。
読了日:02月25日 著者:山沢 晴雄
紙魚の手帖Vol.03紙魚の手帖Vol.03感想
猫と人が共存する、おうち。タイトルの意味通りの、正義のための闘争。不審な電話から展開される、自殺相談。ビストロ・パ・マルシリーズ。主婦の揺れる心情を描いている、銀が舞う。が印象的でした。
読了日:02月24日 著者:小森 収,澤村 伊智,近藤 史恵ほか
三月は深き紅の淵を (講談社文庫)三月は深き紅の淵を (講談社文庫)感想
三月は深き紅の淵をという小説を鍵にした特殊な物語でした。各話統一されることなく、存在していて1.2話読んだ時は軽く驚きました。老人達が若者を試したり、作者を探したり、時には女子の複雑な胸中もあり、小説の中身もあったり、話を読み進めていくのが旅のように感じました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/02/120000
読了日:02月24日 著者:恩田 陸
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークル (角川文庫)ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークル (角川文庫)感想
クローズドサークルという副題通り、孤島に招待されて起こる事件は読者を誘導するような展開で、まんまと騙されました。売れっ子作家の扱いと売れない作家の扱いの差や編集者の態度だったり、出版社の狙いはシビアで胸が痛む。作家モノ、ミステリー、李奈の葛藤、存分に楽しめました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/24/210000
読了日:02月23日 著者:松岡 圭祐
卒業 (講談社文庫)卒業 (講談社文庫)感想
初めて東野圭吾先生の作品を読みました。青春、スポーツ、推理、人の抱えている感情。様々な要素が絡み合っていて、読み応えがありました。事件が起きた理由や動機に関しては読んでる途中でなんとなく見えましたが、全貌が明らかになると切ない哀愁漂う感覚が残りました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/03/210000
読了日:02月22日 著者:東野 圭吾
少女は卒業しない (集英社文庫)少女は卒業しない (集英社文庫)感想
卒業というタイムリミットが近づいてきて、揺れ動く少年、少女の胸中に切実な想いを感じました。心残りを残さないように覚悟を決めて、話を切り出すのはどれだけ怖いことか。前に進む為に勇気を出す雄姿が心に残りました。
読了日:02月21日 著者:朝井 リョウ
ままならないから私とあなた (文春文庫)ままならないから私とあなた (文春文庫)感想
自分と他者、考えや生き方は違うものだと思うが、それを受け入れて関係を築いていくのは誰にでも出来ることではないなと。自分の認識のしてない見方と直面してから、どう向き合うのか問われていく物語でした。他人事ではなく、自分事になっていくとどう考えていくのか悩ましいものがありました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/22/210000
読了日:02月21日 著者:朝井 リョウ
平凡すぎて殺される (創元推理文庫 M マ 30-1)平凡すぎて殺される (創元推理文庫 M マ 30-1)感想
登場人物の個性が濃ゆいうえにスリリングでハラハラする展開に巻き込まれていく。中盤までは気になって仕方なかったですが、中盤以降はちょっとあっちこっちにバラけすぎたかなと。
読了日:02月20日 著者:クイーム・マクドネル
【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉】彼女は二度、殺される (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉】彼女は二度、殺される (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
死者を一時的に蘇らせることが出来る世界で起きる不可思議な殺人。2度も殺された少女の理由や犯人を絞り込んでいく推理が良かったです。死者が蘇るという設定を上手く組み込んだ事件になっていて、種明かしの時に伏線か繋がっていくのが見事。主人公ペアの背景も練られていて、関係性も良かった。
読了日:02月19日 著者:秋尾 秋
変人のサラダボウル (2) (ガガガ文庫 ひ 4-16)変人のサラダボウル (2) (ガガガ文庫 ひ 4-16)感想
ページ数少ないなと思いつつも、読み終えると満足感がある。サラの岐阜での過ごし方についてギャグの合間に惣助が考えているのが挟まれているから、少しずつサラが日常に入れるようになっていくのが良い。リヴィアに関しては心配になるくらい先行き不明の流れに乗っているのは可哀想な気もします。人と異世界人の交流はどうなっていくのか楽しみです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/19/120000
読了日:02月19日 著者:平坂 読
つぶやきのクリーム The cream of the notes (講談社文庫)つぶやきのクリーム The cream of the notes (講談社文庫)感想
最近作家のエッセイを読むのにハマってきて、森博嗣先生のエッセイがあると知り、どんな感性しているのかなと気になって読んでみました。S&Mシリーズの印象通りに知的で少しユーモアを感じられるお話でした。思考を止めずに動かし続けている方なんだなと。
読了日:02月18日 著者:森 博嗣
匿名作家は二人もいらない (ハヤカワ・ミステリ文庫)匿名作家は二人もいらない (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
作家モノとして期待していたら、見事にサスペンスの題材になっただけで匿名作家という立場で作り上げたかった状況だったんだなと。ミステリとしては、驚く場面もあっただけに惜しいな。
読了日:02月17日 著者:アレキサンドラ・アンドリューズ
夏のレプリカ (講談社文庫)夏のレプリカ (講談社文庫)感想
前巻の裏側の物語。萌絵の友人、杜萌にスポットが当たっていて、彼女の悩みには揺さぶられるものがありました。萌絵も犀川先生に見せる顔ではなく、友人に見せる顔があり、それは珍しく見えました。事件の真相に関しては明かされてから込み上げてくる感情に戸惑いながらも、これが真実かと受け入れていくのが大変でした。こうきたかと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/21/210000
読了日:02月15日 著者:森 博嗣
幻惑の死と使途 (講談社文庫)幻惑の死と使途 (講談社文庫)感想
マジシャンのマジック中に起きた不可思議な死のトリックを暴くために動く萌絵と達観している犀川先生。萌絵の現実の事件への食いつき方は危ういを通り越している感じ。何度も犀川先生に助けられていて、鈍ってきているのか。事件の真相に関しては複雑な仕掛けを疑ってしまう心理を突いたもので、まさにしてやられました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/20/210000
読了日:02月14日 著者:森 博嗣
がんばらないことをがんばるって決めた。がんばらないことをがんばるって決めた。感想
日々を自分らしく生きるためにどうすれはいいのかを考えるのが大切なんだと思いました。辛い日々よりも自分が好きで自由にいられるようにするために、考え方や行動を見つめ直すきっかけとなる本でした。イラストも良かったです。
読了日:02月13日 著者:考えるOL
1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法感想
自分が左利きなので、このタイトルが目に入ったら読まずにはいられなくなりました。読んでいて思い当たるところがあり、その情報が脳の知識が元になっていて腑に落ちました。左利きであるメリット、デメリットを内包していて、これからどう活かしていくのか描かれているので、参考にしたいです。左利きでなくても読んでも大丈夫かなと。
読了日:02月13日 著者:加藤俊徳
風と共にゆとりぬ (文春文庫)風と共にゆとりぬ (文春文庫)感想
読んで得るものは特にナシだが、腹を抱えたくなるほど面白い文章は中々読めるものではない。朝井リョウ先生のエッセイを読むと、息抜きとして最適かと。ピーチバレーや会社員時代などの話はマジかと笑いたくなるし、肛門記に関しては身を張ったレポに涙を禁じ得ない。まだまだ読みたい朝井リョウ先生のエッセイ。
読了日:02月12日 著者:朝井 リョウ
ソードアート・オンライン プログレッシブ6 (電撃文庫)ソードアート・オンライン プログレッシブ6 (電撃文庫)感想
下巻。前巻から続いた話だったがクエストの流れが不規則になっていて、かつ黒ポンチョの介入もあってややこしい事に。それでもキリトはNPCを味方につけるから運がある。NPCが意思を持つことに驚きだが、NPCがいないとボス攻略は無理だったのではないか。それで良いのかというのはありました。黒ポンチョに関してもいつまでもコソコソしていられるのは厄介だな。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/18/211500
読了日:02月12日 著者:川原 礫
サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)感想
モニカが過去のトラウマと向き合うことに。心に刻まれた台詞や印象はなかなか拭えないが、それでも相手を気にかけてるのがモニカだよな。しかし、モニカの非情な部分が見えてきて、それを本人が自覚しているとは思えないんだよな。フェリクスの願いや傷が明らかになり、今後彼がどうなるのか注目したい。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/12/210000
読了日:02月12日 著者:依空 まつり
姫騎士様のヒモ (電撃文庫)姫騎士様のヒモ (電撃文庫)感想
救いのない神の元で生きる辛さ。減らず口を叩き続ける主人公の想いには熱があって良かったかなと。ただ、1巻としての構成には疑問が残ります。
読了日:02月11日 著者:白金 透
友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。 (電撃文庫)友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。 (電撃文庫)感想
背徳感のある関係に至るまでの主人公とヒロインの暗いバックボーンを描いているからこそ、より危ない穴に落ちていくのが感じられました。友情、恋愛、どちらかじゃないといけないのかな。
読了日:02月10日 著者:真代屋 秀晃
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 18 (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 18 (GA文庫)感想
遂に完結。最初の皆が出会った頃を振り返るのを読むと、月日の流れを否応なく感じました。自分が俺修羅のアニメを観たり原作に触れ始めたのが高校時代だったので、年を取ったなと。数々のイラストから先生がチョイスしたものにコメントがあり、イラストの力もかなりあったなと思いました。最後に綺麗なまでにタイトル回収をされていて、美しさすら感じました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/10/210000
読了日:02月10日 著者:裕時悠示
陰キャだった俺の青春リベンジ 天使すぎるあの娘と歩むReライフ (角川スニーカー文庫)陰キャだった俺の青春リベンジ 天使すぎるあの娘と歩むReライフ (角川スニーカー文庫)感想
社畜が過労死して、起きたら高校時代にタイムリープ。高校時代やあの頃頑張っていたらという願望が叶う作品。社畜の経験を上手く利用して、憧れのヒロインを救うべく奔走するのはスカッとしました。ただ、憧れのヒロインの個性が薄いかなとも思いましたが、全体的には満足度が高い作品だったなと。続くならば読みたい。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/09/210000
読了日:02月09日 著者:慶野 由志
金の角持つ子どもたち (集英社文庫)金の角持つ子どもたち (集英社文庫)感想
胸に熱い想いが込み上げてくる作品でした。中学受験をテーマに母親、当人、塾教師の視点で語られていき、受験するって受かる受からないとか、意味がある、なしの話ではないのだなと。勉強する意味や受験に挑むことで得られる経験はきっと人生に良い影響を与えるのだなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/14/120000
読了日:02月08日 著者:藤岡 陽子
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)感想
素晴らしいとしか。ろう者、聴者、障害のあるなしや障害の種類によって生き方が異なるのが切なくなる。そして、障害を持つ人の中でも仲間外れがあるなんて… 辛いなぁ。主人公・荒井が自分の過去を振り返りながらも、事件の調査をしていく流れが良い。ミステリーとしても伏線回収の方法や調査して得る情報の塩梅が絶妙でした。最初は荒井の態度にムッとするが、最後まで読むと彼が嫌いではいられなくなる。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/17/210000
読了日:02月08日 著者:丸山 正樹
希望が死んだ夜に (文春文庫)希望が死んだ夜に (文春文庫)感想
身につまされる物語でした。貧困に苦しめられる少女2人が手を取り合って生きていくには苦しい現実を描いていて、まさに希望が死んでいく様子が辛い。だが、それで終わらずに微かな道もあるのだと願いたくなりました。ミステリーとしても時系列をいじっている分、最後まで気が抜けませんでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/15/210000
読了日:02月07日 著者:天祢 涼
高校事変 IV (角川文庫)高校事変 IV (角川文庫)感想
1巻と同様なシチュエーションに陥って、別ルートを読めたようで嬉しかったです。半グレ、在日、火災、裏取引等をテーマにしつつ、優莉の機微を描いていました。ところどころで、共感はいらないと思っているが本心の裏返しのようにも思えてくる。憎い父と意に反して近づいている優莉がどう生きていくのか。また、1巻の裏側が見えて、まだ終わってないのだなと思い知りました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/13/210000
読了日:02月06日 著者:松岡 圭祐
まどろみ消去 (講談社文庫)まどろみ消去 (講談社文庫)感想
不思議な雰囲気の短編集。幻想的だったり現実的だったりと変幻自在のショーを見ているようでした。どの話も結末が予想出来ないので、最後の最後まで気が抜けませんでした。犀川先生、萌絵が登場する話は安心感がありました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/11/120000
読了日:02月06日 著者:森 博嗣
【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」文庫グランプリ受賞作】密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」文庫グランプリ受賞作】密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
密室を解き明かさないことには犯人を突き止められない。密室殺人が増えている世界で、様々な密室事件とぶつかる主人公・葛白と密室の申し子とも言える才女の密村の推理が魅力的でした。また、一つ一つの事件のトリックも冴えていて、解決する時にスカッとしました。最後の幕引きは読者に任せるという形で爽やかな余韻が残りました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/05/210000
読了日:02月05日 著者:鴨崎 暖炉
夜叉沼事件 (創元推理文庫)夜叉沼事件 (創元推理文庫)感想
奇妙な誘拐、噂の幽霊、謎が謎を呼ぶ展開でしたが、綺麗に着地しました。中盤までいけばなんとなく分かりますが、俊介くんの推理披露と犯人の心を救うアプローチは読んでいてハッとさせられます。俊介くん、アキ、ジャンヌが変わってきているのも感じられて、良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/07/120000
読了日:02月04日 著者:太田 忠司
半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)感想
1人の警察官がアルツハイマーを患った妻を殺した。その事件が様々な立場の人に影響を与えていく様子は読んでいて、じわじわと胸に迷いや苦しみが広がっていくのは見事としか言えない。殺人を犯した背景を追っていくうちに見えた真実は目頭が熱くなりました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/08/210000
読了日:02月03日 著者:横山 秀夫
断罪のネバーモア断罪のネバーモア感想
なるほど!と怒涛の違和感回収の終盤のカタルシスは見事。市川先生らしくないというか、短編でありながら実は…みたいな仕掛けで驚きました。刑事が主人公で、警察小説では中々見られない追求をされて、苦しみながらも正義を追い求めていく姿勢に勇気を貰えました。ノンシリーズモノなのか、シリーズモノなのか気になります。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/02/211500
読了日:02月02日 著者:市川 憂人
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)感想
下巻。上手く落としたのかなとも思うが気になる点が複数もあって、残念。厚すぎるのも痛い…
読了日:02月01日 著者:辻村 深月
継母の連れ子が元カノだった8 そろそろ本気を出してみろ (角川スニーカー文庫)継母の連れ子が元カノだった8 そろそろ本気を出してみろ (角川スニーカー文庫)感想
眩しい。高校生男女の拗れた恋愛模様だが、要所で真っ直ぐな気持ちをぶつけているから目が離せない。男子も女子も考えて、ぶつかり合って、変わっていく関係には惹きつけられるものがありました。最後に覚醒したいさなとそれを見た水斗、決意した結女、そこに介入してくる不穏な気配。次巻が気になります。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/01/210000
読了日:02月01日 著者:紙城 境介

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