羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年 3本目映画 猫は逃げた

今泉監督の作品と知って観れずにはいられなかった。

 

猫・カンタがある日逃げ出す。

主役夫婦は互いに浮気していて、あとは離婚するだけということで、カンタの飼い主を決めるのが残っていて、離婚出来ない状況でカンタは逃げ出す。

猫でも逃げ出したくなったか、それか頭を冷やせと思って家から離れたのか、猫だから話せないから分からない。

映画観た後だと、後者だったのかなと。

 

夫婦も猫が逃げ出した事で2人の始まりを思い返すことに。

結婚の仲介をカンタがしていて、まさにカンタ様々な作品でした。

離婚を考えていても互いに気持ちは残っていて、カンタの家出を機に考えなおして、ひと騒ぎが起きる。

終盤の歪な会合の会話の空気感は今泉監督だなと実感出来るもので素晴らしかった。

 

人も猫も好きな人と一緒が1番ということで、落ちも良かったです。

 

生々しい浮気を見せつつ、内心では…と登場人物の心の機微が描かれていて、着地するところに納得しかない。