羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

数奇にして模型

数奇にして模型 (講談社文庫)

 

今回はストレートな謎解きと思いきや、事件ではない部分が印象的でした。

国枝先生の考えや新キャラの大御坊、萌絵の友人、知人のラブちゃんと金子の顔見せなどがありました。

 

事件は密室のトリックや犯人の目的や動機が分からない事が多かったが、明かされてみたら、そんなパターンもあるのかと唖然としました。想像の範疇を超えてました。

犯人像で常識と異常の境目は側からは判断出来ないのだなと。

振り返ってみれば、遠回しに伝えていたのかもと思いました。

 

萌絵の事件への執念も異常なんだよな。

犀川先生はほったらかしにしてるけど。

 

今回、

犀川先生が身体を張る珍しくシーンもありました。

萌絵のピンチには動くんだよなぁ。

 

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。