羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

掟上今日子の家計簿 文庫

掟上今日子の家計簿 (講談社文庫)

 

今回はメタなミステリー構造談義と言ったところ。

1冊丸々先生の好奇心が詰まっているようで、苦手な人は苦手かもしれないです。

 

最初の事件の殺人動機にはこんなのもありかと新たな発見をしました。無鉄砲な犯人の動機は読めないよな。犯人の心理状況も加味すればありえないわけではないなと納得。

 

叙述トリックの講義は幅広いトリックの数々が知れました。あまりにも種類が多すぎるが、叙述トリックは読み慣れていけば、注意して気付ける。ミステリ作家はそれでも騙してくるけど。

 

心理実験、筆跡鑑定も今日子さんを通して、意味が分かって良いです。

 

今回は今日子さんに依頼する刑事さんが凡庸だったのは残念でした。

 

 

脱出ゲームを最速でクリアせよ!!

名探偵にライバル登場!?
”最速の刑事”からの依頼は、殺人事件のアリバイ崩し!

被害者が殺害された時刻に、容疑者Aは遊園地の脱出ゲームに参加していた。
容疑者より速くクリアできれば、アリバイを崩せる――。”最速の刑事”からの依頼
を受け、最速の探偵・掟上今日子は謎解きイベントに挑戦することに。眠ると記憶
を失うから守秘義務は絶対厳守、警察も頼る名探偵。
大人気ミステリー第7巻!