骨太なファンタジー冒険譚になっていて、読み応えありました。
設定として、で人が死んだら魔物になったり、魔物になった魂を命をかけて葬送する葬送士の存在があり、引き込まれる。
主人公・シオン、葬送士・アリスレインの掘り下げがあり、2人が心通わせていくのが良い。
シオンのパーティーメンバーがクセ強いが、訳あり達が力を合わせていく様子は見ていて、力が貰えました。
シビアな世界で生き抜いていく冒険者の始まりとしては衝撃がありつつ、これからの目的に向かっていくシオン達の戦いに期待です。
久しぶりに先が気になるファンタジー作品が生まれました。
それにしても、コミカルな作風かと思わせといて騙されました。
読み終えたら浸ってしまいました。
果てなき栄誉か、永劫の呪いか。
死した人間が魔物となるエリクシア王国の地下ダンジョン。
そこに挑む冒険者のシオンは、ある日ダンジョンで葬送士の少女アリスレインと出会った。
葬送――それは魔物となった人の魂を解き放つ唯一の手段。
彼女はその力で全ての呪いを解き、深層に眠るとされる〝魔女〟の討伐を目指す新米冒険者。
そして――ぼっちだった。
そんな彼女を助けたことがきっかけで、二人は仲間を集めパーティを組むことに。
「私はシオンさんと潜りたい。あなたと一緒じゃなきゃ、駄目なんです」
この出会いは運命か、それとも――。
これは、若き冒険者達の覚悟と祈りの物語。