羽休みに娯楽を

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うつくしが丘の不幸の家 文庫

うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫)

 

以前から気になっていた作品で期待してましたが、期待以上の小説でした。

不幸の家と噂されていた家で暮らしていた家族と、今住もうとする家族の物語。

代々住んでいた人達の家族事情は考えさせられます。読んでいて、悩む家族の人がどう立ち直っていくのか気になって仕方なかったです。

 

なぜ、不幸と言われるのか。蓋を開けてみれば幸せな家だった。何をもって不幸というのか人それぞれ違うけども、少なくとも不幸な家なんてなかった。希望が詰まった家でした。

幸せか不幸か、判断するのは自分。

だって、人生の形なんて人それぞれ違うのだから。

悩み、挫けそうになる家族が再び前を向いて生きていく様子を見ると勇気が出ます。

素晴らしい家族小説でした。

 

時系列をずらした構成ゆえに最後まで読むと不幸の家で噂されていた事や植えられていた枇杷の木などの出来事が整理されていくのが見事でした。

 

どの話も締めくくりが良かったが、1冊を通して描いた物語も綺麗に着地したなと。

 

隣人の信子さんが素敵でした。

 

 

それでもわたしたち、この家で暮らしてよかった。
人生の喜びも悲しみもすべて包み込む、
本屋大賞受賞作家が贈る傑作家族小説。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』だって呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまでは――。わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。