羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

恋せぬふたり

恋せぬふたり

 

ドラマを観ていて、内容は知っていたが文章でも高橋さんと咲子の関係に惹かれました。小説ならではの、2人の心境が覗けたのが良かったです。ドラマでもモノローグはありましたが、咲子視点だったので、高橋さん視点は珍しく感じました。

 

変更していた点としては咲子母がドラマとは違った印象になって、この形がベストなのかなと。父よりかは母かな。

ドラマではあんまりだったので、小説では救われる気持ちでした。

 

恋愛感情ない付き合いというのも悪くないと広がって欲しいものです。

世の中、少数派の人達が多数派の人達に苦しめられるのは辛いから、様々な生き方が認められる社会に変わっていってほしいです。

新たな形のコメディ作品で、素晴らしかったです。

 

この社会に生きる全ての人々がきっと笑顔になれる、唯一無二の“ラブでない”コメディ

「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫……」
咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。そんなある日、「アセクシュアル・アロマンティック」というセクシュアリティを自認する男性・高橋と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。
誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは!?