であいもんという和菓子を題材にしている漫画にハマっていまして、ふと今作を読み返してみました。
そうしたら、面白いこと。
和菓子って、1作品に物語が詰まっているのが分かると探して食べたくなりますし、意味を知りたくなってきます。
高校卒業して、人生に迷っているアンがデパ地下の和菓子屋で働くことで、迷ったり、悩みながらも成長していく。その様子を読んでいると応援したくなる、愛着が湧くような主人公でした。
主人公・アンの成長物語でもあり、デパ地下のお仕事要素あり、和菓子の知識あり、ミステリーもあり、色々な要素が詰まっていながらも混雑せずにすらっと頭に入ってくるのは作品の良さですね。
ふとした謎がまた、気になることで、その塩梅も上手い。
アンの同僚が個性的で掛け合いも楽しい。今作を読んだら和菓子を食べたくなるのと、現実でアンみたいな子がいないか探したくなるかもしれない。
最後の物語の締め方がタイトルにかかっていて、確かになと思って、物語を閉じるのが魅力的でした。
それにしても、和菓子が食べたーい。そんな気持ちが膨れあがってきます…
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。