羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

嘘と詐欺と異能学園3

嘘と詐欺と異能学園3 (電撃文庫)

 

あらすじから最終巻か…とショックを受けるくらい好きな作品でした。

騙し合いエンターテイメントもこれにて完結。正直、もっともっとジンとニーナが周りを騙していく様子を見たかった。それくらい、物語としての盛り上がりとキャラの魅力がありました。

 

最終巻である今回はニーナの兄・ハイネが登場して、ジン達をかなり追い詰めていく。絶望的な状況をどう切り抜けるのか。ハラハラしましたが、見事な落としどころでした。

勝ち目はあるのかと思ったが、ジンの策略とニーナの能力がハイネを上回るのは最高でした。正直、そこまでやるかと思われたジンの策略が実を結ぶのは良いですね。

ニーナも1巻の頃とは違い、随分成長しているのが見れて、ホッとしました。

 

学園の仕組みやその他諸々の謎も話に組み込まれていて、そう繋がるのかという驚きがありました。

 

ジンとニーナが世界を騙していくこれからの日々が良いものでありますように。

 

作者の次回作を楽しみにしています。

 

最強の黒幕を打倒せよ。無能力者二人組が、嘘と詐欺で全てをひっくり返す!

無能力者でありながら嘘と詐欺だけで異能学園の怪物たちと渡り合ってきたジンとニーナ。激闘の末、学園の秘密に近付いた矢先、突如として特務機関〈白の騎士団〉のメンバーにしてニーナの実兄・ハイネが担任教師として赴任してくる。
ハイネに殺された養父ラスティの遺志を継いだジンたちは、ハイネが結成した自警団に参加しつつ、裏では彼を陥れるという最高難度の信用詐欺に挑むことに。
無敵の特異能力を持ちながら嘘や策略でもジンを圧倒する最強の敵に、果たして立ち向かう術はあるのだろうか…!?
究極の“騙し合い”エンターテインメント、最終章!