羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

優等生は探偵に向かない

優等生は探偵に向かない (創元推理文庫 Mシ 17-2)

 

待望の続巻が来た。

前巻の自由研究には向かない殺人から続いているというのが、こう作用するのかと。

 

ピップが探偵として動くことについて悩み、苦しむ。それは前回犯人を見つけだしてやり遂げたから。良いことだけではないのを知っている。今巻も探偵として動くことになるが、待ち受けているのはやりきれなさや心ないヤジ。

覚悟の上でも、ピップは揺れ動く。

調査能力が優れていても、ピップはまだ少女なんだよな。

 

前巻で犯罪していた彼の扱いは今巻でも決着はついてないので、次巻ではしっかり片をつけてもらいたい。

 

今巻の事件も読み応えがあったが、裏が二転三転していく様子は見事でした。

 

ピップの探偵としてのあり方を問う部分があり、胸が抉られるようでした。

ピップにとって、辛いことが多かったがこれからどうなる。どうなっていくのか、気になります。

 

友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。警察は事件性がないとして取り合ってくれず、ピップは仕方なく関係者にインタビューをはじめる。SNSのメッセージや写真などを追っていくことで明らかになっていく、失踪当日のジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理で、単純に思えた事件の恐るべき真相が明らかに……。『自由研究には向かない殺人』待望の続編。この衝撃の結末を、どうか見逃さないでください!