羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

小説版 であいもん ~雪下に春を待つ~

小説版 であいもん ~雪下に春を待つ~ (富士見L文庫)

 

であいもんの1巻に入るまでの内容で、原作好きにとっては見逃せない小説です。

 

一果が緑松に来た頃のエピソードは原作にない部分なので、読めて嬉しいです。

父・巴が離れていき、心細かった一果を包んでいく緑松の面々の暖かさが描かれていて、一果を守っている感じが堪りません。優しさよ。

 

一果が緑松を継ぐといった流れも知れて良かったです。一果なりに考えた末の決意だと分かって、良いエピソードでした。

 

巴が一果と離れた際の心情が描かれていましたので、原作を10巻まで読んだ後に読むのが良いでしょう。

 

人の心を和菓子が繋ぐ――大人気コミックス『であいもん』が小説で登場!

ある雪の日、父の巴に連れられ京都の御菓子司『緑松』に預けられた小学三年生の雪平一果。
寂しさから頑なになった一果の心を、緑松の人々の優しさと和菓子の甘さがほどいていく。
店を手伝う一果は、職人が想いを込めた和菓子が繋ぐ人々の絆を知り――「私が、この場所を守りたい」。
上京したまま帰らないという一人息子の和に代わって、緑松を継ぎたいと思いはじめ……。
大人気コミックス『であいもん』原作・浅野りん監修のもと、もう一人の主人公、一果のオリジナルエピソードが小説になって登場!