世界観と人物の描き方が好き過ぎる。
小さな子は確かに怪物だ。そんな子でも無慈悲な災害に遭えば怪物でなくなってしまう。
主人公・アシトは目の前で無くした姉を忘れられずにいて、とにかく姉を探していた。
そんな時に、新しい指揮官のユアが現れる事で動き始める。
アシトの幼なじみ・エリンもいて、アシト、ユア、エリンの3人が四苦八苦しながらも結束していくのは絆が感じられて良いです。
子供しか戦場に出られない世界で大人の陰謀に苦しみながらも、自分の気持ちを貫くアシト、ユア、幼なじみの・エリンの姿に胸を打たれます。
今まで、見えてなかったもの、見て見ぬふりをしていたことと向き合っていくのは難しいですけど、真っ直ぐにぶつかっていくのは眩しい。
再び、怪物になったアシトだが。
ユアとエリンはどう動くのか楽しみ。
最後まで、描いて欲しいですね。
シリアスと和やかな日常、上手いバランスを取っていた作品でした。
その日、少年は怪物になった――。人型兵器を駆り、巨大生物を討て。
環太平洋沖に突如現れ、多くの人命を奪って世界中の海域を支配した謎の巨大生物レヴィヤタン――通称レヴ。
通常兵器では到底歯が立たない怪物に対抗するべく、人類が生み出したのは、レヴの死骸からなる機体に子供を乗せて戦わせる人型兵器《ギデオン》だった。
地方の民間ギデオン搭乗者として働いていた高校生・善波アシトと、その幼馴染の宮園エリン。ある日、二人のもとに、戦闘指導官として国連軍のエリート・風織ユアが現れる。境遇の違いから、初めは衝突し、すれ違っていた三人も、厳しい訓練と任務の中で、やがて確かな信頼関係を築いていく。
そして、死と隣り合わせのレヴとの交戦の中で、アシトは覚醒の時を迎え――。
海と喪失を巡るロボットジュブナイル。