SFと群像劇の作品を三雲岳斗先生が書くと知り、楽しみにしていましたが良かったです。
様々なジャンルを器用に書き分けられる先生の魅力が加わっていたのではないかなと。
SF設定と学生達の青春群像劇という主題を上手く駆使していて、かなり興味深くて面白かったです。
基本はSFではあるが合間に青春要素とバトルがあることで、キャラに魅力が出ていて、かつ、シリアスな部分があり、盛り上がりに繋がっていました。満足度が高いです。
主人公が不幸な体質があり、暗めな部分がありましたが、自分で変わっていこうという成長要素があり、応援したくなる主人公でした。
周りの同級生達とも事件をきっかけに親しくなっていくので、変化があって良いですね。
このノベライズを読んだら、原作が気になったし、続きを読みたい気持ちにもなりました。
バグ少年とAI少女が、君の“心”を取り戻す――。
2050年、東京――先天的なバグ体質のせいで、高度に発達した超越現実(MR)社会の恩恵を受けられずにいる高校生・タイキは、ある事件をきっかけに、超高度AIの美少女・リリィと同居していた。「また出たみたい、旧資料館の亡霊(ブレーメン)」失踪したMRペット、クラスメイトの不可解な自動ミュート、辿り着いた、怪物(キラモン)の正体は、“心”――。タイキとリリィの凸凹タッグが渋谷の街を駆け回る、近未来青春MRバトル、始動!