羽休みに娯楽を

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夏をなくした少年たち

夏をなくした少年たち(新潮文庫)

 

心に来る物語でした。

いやー辛かった。青春、夏、という題材を使っている作品は大体爽やかなんだが、今作は胸が締め付けられる後悔がありますね。

思春期の楽しい日々や嫌なところもありつつ、このまま時が流れるのかと思いきや、急展開を迎えるので、落差があるからこそ、辛い日々へ変わってしまうのが悲しかった。

夏に取り返しがつかない事態になり、その後主人公含むグループがバラバラに生きていたが、昔関わっていた人物の死をきっかけに失ってしまったものを確認しにいくという非常に重たいものがあります。

嫌な予感はしていたが、やはり子供の痛みは読んでいてしんどい。

しかし、登場人物のそれぞれがその罪を背負う覚悟を決めていくのはグッとくるものがありました。逃げ続けるのではなく、向き合うことで前に進める。大変だけど大切なことだ。

 

悪い餓鬼だからといって、あることないこと言われ続けたら歪んでしまう。周りの無責任の悪意を人に向けてはいけないなと。

親子、兄妹、家族関係にも様々な形があり、苦しみみそれぞれ違うので思いやりが大切だなと。

 

良い構成なので、多少の荒さはありつつも最後まで突っ走って読ませる勢いがありました。

 

深い感動に包まれた。得がたい才能だ。選考委員・貴志祐介
新潮ミステリー大賞受賞作
二十二年前の少女の死――刑事となった俺は、少年時代の後悔と対峙する。

その男の死体が発見されたのは 8月21日だった。「そうか、結局死んだのか」梨木刑事の記憶は少年時代に戻る。深い後悔が僕らのすべてを引き裂いた、あの夏の花火大会の夜に。僕らは置き去りにしたのだ──幼い少女を暗闇の山中に。刑事は故郷に戻り、かつての仲間と22年ぶりに再会し、事件の真相を解き明かす。胸を締め付ける瑞々しい情景描写が選考会で絶賛された新潮ミステリー大賞受賞作。