羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

大きな音が聞こえるか

大きな音が聞こえるか (角川文庫)

 

以前から気になってはいたが、700P超えがちょっとな…と思っていました。

最近余裕があるから、えいっと読み始めたら面白くて、ずっと作品を読んでいたい気分になりました。

読まず嫌いは良くないですね。反省。

 

内容としては、0から、いやマイナスから始まる主人公・泳の青春、成長、家族、旅物語。様々な要素がギュッと詰められているが、物語の展開が非常にスムーズなので、頭に入りやすいです。

恵まれた家庭にいて、学校では受験がない。好きなのはサーフィンだけ。そんな冷めた泳がアマゾンに行くといい、様々なバイト、準備をしたり、知り合いと家族とぶつかりながらも前に進んでいく。

泳をただ否定するのではなく、順番に事を進めていくので、泳が成長していく様子がじっくり感じられて良いです。

アマゾンで文化の違いや過酷の環境、日本とは違う残酷な現実、様々な困難を経験した泳が成長した姿は感無量でした。

読み終えた後は、胸に込み上げてくるものがあります。

 

平坦な毎日を持て余していた高1の泳は、終わらない波・ポロロッカの存在を知ってアマゾン行きを決める。たくさんの人や出来事に出会いぶつかりながら、泳は少しずつ成長していき……。読めば胸が熱くなる青春小説!