羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

恋人以上のことを、彼女じゃない君と。

恋人以上のことを、彼女じゃない君と。 (ガガガ文庫)

 

社会人の逃避型ラブコメ。仕事に、会社に圧迫されている人はわかるわかると共感することばかり。

ゆるゆるの空気が漂いながらも要所でピリッとなるのは良いですね。

カップルが再会して、縛られない関係を結び、ゆったりと過ごす日々は貴重な時間でした。しかし、現実的な問題にぶつかり、悩みながらも現状打破していく2人に希望があって良かったです。

仲が良いからこそ、踏み込めない、いじらしい2人の仲は今後どうなるのか気になりますね。

単巻完結っぽいですけど。

 

フェアリーテイル(隠語)が多いのは少し白けますけど、全体的には満足です。

 

結局は自分のやりたいことをやるのが、人生で良いんだろう。後悔せずに生きたいなぁと。

 

たのしくて・気を遣わない・ラフな関係。

元カノと夜を共にした。ブラックな仕事に疲れた山瀬冬は、ある日大学時代の彼女・糸と再会し飲みに誘う。愚痴や昔話に花を咲かせ、こういう友達関係もいいなと思っていた矢先、酒の勢いに呑まれてやってしまった。後悔する冬だが、糸は「謝っちゃだめ」と真剣な表情で制す。「ちゃんとしようとか言わないでよ。ただ心地良いから一緒にいようよ」糸も疲れていたのだ、社会が強要する正しさや、大人としての不自由さに。こうして二人は『仕事とか恋とか面倒なことは抜きで、ただ楽しいことだけをする』不思議な関係を結ぶ。社会に疲れたアナタに贈る、癒やしとちょっとエッチな短編連作。