素晴らしい物語でした。
読み終えた後に込み上げてくる幸福感が堪りません!
親切は回っていく。どこまでも。
人の優しさや善良さがどれだけ貴重なものか、よく分かる物語でした。
清藤真空さんが死に際に残したメッセージが鍵になっていて、様々な人に優しさが連鎖していく様子は非常に魅力的な物語でした。各話に登場する人達が優しさに触れて、自分の人生を見つめ直していく様子は素敵でした。
清藤真空さんは夢半ばで亡くなってしまいましたが、彼女に関わった人には幸せを振りまいていて、本当に魅力的な人だったのだなと。
彼女を追っていた、棚橋にも繋がっていき、明らかになる過去には驚きましたが、幸せな人生で締めくくれたことにホッとしました。
人と人の繋がりはそれぞれ違うが、根っこは優しさが密かに入っているのは一緒なのがいいですね。素晴らしい。
何か悩んでる人に読んで欲しい作品でした。
通り魔に襲われて亡くなった女性・清藤真空。その最期を看取った人材派遣会社の社員・棚橋は、死の間際の彼女のメッセージの意味を知るため、真空にゆかりのある人々を訪ねてゆく。建築士、音大生、児童養護施設の園長……真空が遺した「きらきら星」のメロディに導かれるように、それぞれの人生模様が交錯し、真空のこれまでの人生と想いも次第に見えてきて……。人の優しさに触れるミステリー。