咲太は花楓の面倒を見て、生活を送っていたのだから、周りよりも、いち早く大人になるしかなかったからこそ、親との距離感が分からなくなってしまうのも頷ける。
咲太はまだ、高校生だから、脆い部分もある。
そこと向き合うのが今巻。
花楓の悩みが解決されて、次は咲太自身の眠っていた気持ちと向き合うことになるのは自然な流れか。ひいては梓川家の両親と子供の断絶をどうにかしていくのは大変だけど、応援したい。
迷える咲太を見つけるのが麻衣さんというのは1巻を思い出せました。やっぱり、2人の絆は深い。あと、理央が頼りになりすぎて。
そして、中学時代の同級生赤城と関わることに。
どうなる。
高校生編の終わりにしては大人びた雰囲気です。
三月に入って、三学期も残り1ヶ月。いよいよ迎えた麻衣の卒業式当日。「おじさん、だぁれ」七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていた咲太の目の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れて!?一方、花楓の一件以来、別々に暮らしていた咲太の父親から電話が…。「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い…。家族の絆、新たなる思春期症候群の前触れ―急展開をみせるシリーズ第9弾!