羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

 

大学生編になり、高校生編とはまた違った思春期症候群の雰囲気になっていました。大学生あるあるが詰まっていて、子供でもなければ大人でもない未熟さが際立っていました。

服装だったり、冷めた付き合い、周りに合わせるのを優先する緩さ、読んでいて歯痒い。

自分らしくいる方が良いと思うんだけどなぁ。

空気が読めない、読まない人からすると辛い空間だろう。

スイートバレットの卯月の天真爛漫さが失われていくのは、痛々しかった。

空気を読むというのは使い分けが大事なのに、空気を読むしかないのはつまらなすぎる。

卯月が悩み、苦しみながらも巣立っていく様子は晴れやかでした。

 

大学生になった咲太達の変化は目新しくて、良いですね。特に理央。

 

赤城、霧島は徐々に明かされていくのだなと。

 

忘れられない高校生活も終わり、咲太たちは大学生に。新しくも穏やかな日々を過ごしていた、そんな秋口のある日―。「さっきの本当に卯月だった?」アイドルグループ『スイートバレット』のリーダー・卯月の様子がなんだかおかしい。いつも天然なあの卯月が、周りの空気を読んでいる…?違和感を覚える咲太をよそに、他の学生たちは誰も彼女の変化に気づかない。これは未知なる思春期症候群との遭遇か、それとも―?新しい場所、新しい人との出会いの中で、咲太たちの思春期はまだ終わらない。新たな物語の始まりを告げる、待望のシリーズ第10弾。