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読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング (角川文庫)

 

李奈の作家としての成長を期待していたが、あまりに過激な手段を取ったなと。作家としての生活にダメージを与えるやり方で、本探しに繋がるやり口は驚きました。

ここまで追い詰めるとは思わなくて、若干引きました。

ただ、マンネリを防ぐためには良かったのかも。

終盤まで苦いものが多かったですが、李奈が明確に一皮向けた姿を見せていて、心強かったです。凄く逞しくなりました。

仲間に頼るのも強さですが、自分で自分を守るのも強さか。

優佳との友情もグッとくるものがありました。

 

大きな試練を乗り越えて、作家として成長した李奈がどうなっていくのか楽しみです。編集者とも強気でやり合えそうだが、優しいからどうなるか。

 

コミカライズも決まって、めでたいです。

 

人気のビブリオミステリシリーズ!!

24歳になった李奈は引っ越しを終えた新居で心機一転、小説家として新たな一歩を踏み出そうとしていた。新刊の評判は上々。しかしそんな状況に水を差すような事態が! アマゾンの評価は軒並み星一個となり、行った覚えのない店での痴態が撮影され、書きもしない官能小説が自分名義で編集者に送られていたのだ。一体何が起きているのか? 混迷を極める中、出版社にいる李奈を呼び出す内線電話がかかってきて……。