羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法

令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 (集英社文芸単行本)

 

架空の法律を作ることで、珍発想を生み出されていました。

創造の自由さを感じられる1冊になっているので、それだけでも読んで良かったなと思いました。

法律は人の生活の為にあると思うが、今作は風刺を逆手に取った、ユーモアある短編の数々でした。

各話の始まりから興味が惹かれて、読み終える頃には見事な着地を遂げているので見事。読み味がバラバラで、考えさせられるものでした。

読んでいて、頭が砕かれていくような気持ちになるので、面白かったです。

読んでいて、柔軟な発想だなと思いました。

 

固定観念や思い込みには気をつけたいなと思う作品でした。

 

通称:令和反逆六法――
六つのパラレル・レイワ、六つの架空法律で、現行法と現実世界にサイドキック!

「命権擁護」の時代を揺さぶる被告・ボノボの性行動、「自家醸造」の強要が助長する家父長制と女たちの秘密、「労働コンプライアンス」の眩しい正義に潜む闇……。
痛烈で愉快で洗練された、仕掛けだらけのリーガルSF短編集。