短編集なので、サクサク読めました。
序盤は軽めの話で、中盤は考えてしまう話、終盤は心が重たくなるような話。
バリエーションの豊富が感じられる1冊。
琴子のあり方も自由で、だから様々な事件に対応出来るのだなと。
なんだかんだで話を聞く九郎。
しかし、琴子と九郎の仲は側から見ると怪しいのは分かる。笑
背格好の差や雰囲気が恋人っぽくないよね。
そこを突かれた時は笑いそうになりました。
琴子と六花の仲は良いのか悪いのか。
2人は真面目にぶつかることはあるのだろうか。
今作の虚構を作り上げる推理が、嘘か誠か分からないから、良いのだなと再確認出来ました。
一代で飛島家を政財界の華に押し上げた女傑・飛島龍子は常に黒いベールを纏っている。その孫・椿の前に現れはじめた使用人の幽霊が黙示する、老女の驚愕の過去とは──「飛島家の殺人」
あっけなく解決した首吊り自殺偽装殺人事件の裏には、ささや
かで儚い恋物語が存在して──「かくてあらかじめ失われ……」九郎と琴子が開く《密室》の中身は救済か、それとも破滅か。