羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

賭博師は祈らない(2)

賭博師は祈らない(2) (電撃文庫)

 

ラザルスがリーラを助けた代償として、帝都に居づらくなって、旅することに。

そして、立ち寄った村で訳あり娘・エディスに出会う。

今回も賭博師として動くラザルス。

旅先だから見せる駆け引きは流石でした。

また、エディスを救う気ではなかったラザルスを動かしたリーラの駆けには驚いた。まさか、そこまでするとは。そりゃ、ラザルスも動くしかないよな。

一杯食わされたな。

 

終盤のリーラを奴隷にしようとした男との闘いでは、ラザルスの準備力がものをいって、ひっくり返したのは痛快でした。

 

ラザルスはやっぱり変わってきている。リーラもラザルスと出会うことで行動にも変化が生まれている。互いに行き違いがうまれそうになりながらも、しっかりコミュニケーションとって、意思を確認する大切さがありました。

2人の関係の育み方は純粋だから、心配にもなる。

 

奴隷の少女リーラの救出劇から一週間。賭場を負かし一人の女を守った代償はしかし大きかった。「負けない、勝たない」をモットーにしていたラザルスは賭場に出向くこともできなくなり、帝都を旅立つことを決める。それは、少しずつ心を開き始めたリーラを連れての道楽旅行になるはずだったが…。道中立ち寄った村でラザルスを待ち受けていたのは、さる事情で窮地にある地主の娘エディスからの突然の求婚だった。一方、リーラは二人のやりとりを覗いてしまい、自分はラザルスにとって不要なのではないかと想い悩み始める。「奴隷」である彼女が出した結論とは―。少女たちの想いを受け、やがてラザルスは危険なギャンブルに打って出る。