羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

教室に雨は降らない

教室に雨は降らない (角川文庫)

 

前から気になっていたが、ようやく読めました。

小学校を舞台にした日常の謎。制限がかかりそうな設定ですが、上手く謎を作っていて、真相が気になる短編集でした。

子供や親、教師、教室、学校というのは様々な悩みや問題が生まれる場所だなと。

悩む人に寄り添った作品でした。

また、各話の落としどころや会話に、ちょっとした軽さがあって、好みでした。

完全な解決というのがなくとも、心に届くサポートを行うというのは良いですね。

 

家庭と学校の闇を照らす、希望の連作ミステリー!

森島巧は公立小学校で音楽の臨時講師として働く23歳。音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる予想外のトラブルに巻き込まれていく。モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学級崩壊。子どもたちのSOSサインを見抜き、手探りで解決していく中で、彼が見つけた真実とは? 曇りがちな私たちの心を晴れやかにする、希望の連作ミステリー。