パッケージが非常に良くて、あらすじからも良さそうな雰囲気がありました。
想像したように、心に沁みるエピソードが詰まった作品でした。優しいメッセージが込められていて、癒されました。
別れからの後悔はあると思うけど、人と動物なんて感情揺さぶられますね。生者と死者を繋ぐファンタジーな設定を取り入れることで、後悔や心残りを清算していくのはグッときます。人と動物の関係は尊いなと思いました。
また、主人公の成長も追えて良かったです。
イラストも良くて、作品全体的に満足出来ました。
設定が捻らずに真っ直ぐなのも良い。
あの世とこの世を繋ぐ、ひと夏の出会いと別れのあやかし奇譚。
夏休み。久し振りに母の実家を訪ねた高校生・空木悠護は、少女の幽霊と出会う。
「儂ずっと、ずっと悠護のことを待っとったんじゃぞ!」
そう言う彼女の正体は、悠護がかつて保護してチュンと名付けた雀であった。
人と動物、生者と死者の境を彷徨う魂はハザマと呼ばれる存在になるらしく、
悠護と再会し人の姿で遊びたいと願ったチュンは、
この世に留まり続けていたのだという。
悠護は、そんなチュンの願いを聞くことに。ところが、チュンは普通のハザマとどこか違って“特別”らしく、
助けを求めて様々なハザマが訪ねてくる日々で……!?一人と一羽が紡ぐ、ほっこり心温まるひと夏の青春奇譚!