羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

余命1日の僕が、君に紡ぐ物語

余命1日の僕が、君に紡ぐ物語 (新潮文庫nex き 51-1)

僕は僕の書いた小説を知らないの改題作品。初めて読んだ時もグッときましたが、今回もまた胸が熱くなります。記憶が薄れていたから、再び今作の良さを初体験出来たようでした。主人公のアキラのようでした。

 

記憶が一日しかもたない小説家が病、現実に打ちひしがれながらも、小説を書くのを辞めずに書き続けたから起きた奇跡は確かに心に響くものがありました。一日しか生きられないからこそ、今日を大事に生きる姿勢は良いですね。

アキラの周りの人達も良い人ばかりで、優しい世界だなと。

ハードボイルドも良いけど、感動も良いよね。

 

タイトルか変わった背景は分からないが、パッケージが変わって再び発売されたのは喜ばしい限り。これを機に多くの人に読んで欲しい作品です。

全てを失っても、明日(きみ)に最高の小説を残したい――これは、一人の小説家による奇跡の物語。
おれの記憶は一日しかもたない――。ある朝、小説家の岸本アキラは、自分の書いた文章から衝撃的な事実を知る。事故で前向性健忘を患ったため、昨日の出来事をすべて忘却してしまうのだ。記憶の死は、小説家の死に等しい。絶望の中、彼は一人の女性・翼(つばさ)と出会い、希望を求め、再び小説を書き始めるが……。これは、けして明日(きみ)を諦めない物語。『僕は僕の書いた小説を知らない』改題。

『どうか、彼女が死にますように』の喜友名トトが放つ、青春感動作が新装版で登場!