羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ


ファイフステル・サーガ2巻が延期になって、まじかーとなってたところに今作が目に入りました。まず、表紙の美しさに惹かれ、あらすじを見て、物語にも興味が湧きました。


(内容)

人間がヒトと呼ばれ、他種族の家畜や奴隷として虐げられている世界。奴隷の身ながらも、ヒトが誇りをもって生きられる国を作るという大望を抱き、知を磨き続ける少年ジノがいた。そんなジノを見初めたのは、ヴァンパイアの姫ヘネシー。ストーリア公国の跡継ぎ候補ながら辺境で燻っていたヘネシーの想いを見抜いたジノは、彼女に仕え、内政・交易・軍事と様々な分野で天才的手腕を発揮。彼女の領地を瞬く間に豊かにする。「ジノの夢はあたしが叶える。だからずっと傍にいてくれる?」そして、ストーリア公国に未曾有の政変が勃発するとき、ジノの才能は最大の輝きを発揮する―天才軍師として!

(感想)

まずは上々な出だしで、これからに期待が持てる1巻でした。ただ、あとがきにもあるが、1.2巻合わせて1冊になっているので、1巻というよりかは、0.5巻みたいな感じです。だから、1巻から大きく物語が動くわけではないのが痛いかな。

ただ、この1冊で、世界観やキャラクターの目的などを描いていたので、壮大な戦記ファンタジーになるなら、不可欠な内容かなと。


主人公のジノとヒロインのヘネシーのラブもあるので、ただの戦記ではなく、ラブ要素もスパイスとなっていくというのは、珍しくて単純に続きが気になりますね。




今後が楽しみなシリーズが出てきた。

戦記は続いてなんぼだと思うから、気になる人は買って読んで!!