羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

迷いも悩みも青春の糧に 天才少女Aと告白するノベルゲーム

青春の苦いところをよく見せる達人。三田千恵先生の新作。タイトルにある通り、ゲーム作りがメインかと思いきや、名作と言われるとあるゲームが作られたことにより、生み出された悲劇の解明がメインでした。外部から入ってきた、主人公・水谷が問題視されて…

少しのきっかけで人生は変わっていく スターティング・オーヴァー

冬にぴったりな内容。人生に上手くいっていた主人公が10歳から2周目の人生に歩き出すところから始まる。唐突な物語の始まりでしたが、徐々に主人公が1周目と同じ道を歩き始めてるのに、不幸に落ちていくあたりから不思議と物語に入れるような気になりました…

生きろ。とにかく生きることに全力に。さよならの言い方なんて知らない。3

この三巻からは角川スニーカー文庫でもやってなかった内容に入るということでワクワクして読みました。内容としては、最強である月生さんを倒す。それと架見崎という街がどうしてあるのか、何を目的としているのかといった、この作品を読むにあたって大事な…

夢を生きるとはこんなにも難しい 君死にたもう流星群5

今回は大地自身の問題。周りの諦めそうなやつの背中を押して、前に向かせといて、自分は殻にこもったままなのは問題だ。忘れていたけどタイムリープして、大地の1周目の意識のありかは考えてなかったな。1周目からすれば迷惑だよな。成長したと思っていた大…

悪意と比較はつきもの。どう戦う? 教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 6時間目

表紙がヤヤと冬燕なのが読み終えた後になるとにくいなと思う。久しぶりの塾講師パートで天神は振り回されっぱなしになる。今どきの大人や子供ならば起こり得る問題と直面し、非常に苦い。読んでて犯人はわりとあっさり分かると思うが、出来事の裏側を知ると…

泥臭く足掻くから、前に進める 弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで1

オーバーラップの新人賞作品で1番面白そうなので、読みました。読んで良かったと思う、青春模様でした。主人公や周りの女の子達が、創作をやっていたら出会う現実と戦うのが熱いし、高校生だからこそ出来る無茶なノリも面白く感じられました。青春と創作が組…

2020年1月 購入予定&気になる作品

早いもので、来月から新年ですか。時が過ぎるのが早過ぎます。置いてかれないようにしないと… 来年も読書の幅が広がれば良いなと思います。期待している新作では斜線堂先生が講談社タイガで新作を出すみたいで、どんな作品なのか気になります。ファンタジア…

今までは見てこなかった景色 お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。4

おひとり様が様々なヒロインと関わり、視野を広げていくのが面白かった、このシリーズが終わってしまうのがとても寂しい。主人公の姫宮は最後までおひとり様を貫いていたが、それ以外の可能性も考える、良い主人公だった。姫宮の日常をもっと見ていたかった…

不思議な形で生まれた尊い生活 1LDK、そして2JK。〜26歳のサラリーマン、女子高生二人と同居始めました〜

表紙を見て、ああこれは買わざるを得ないと思う引力がありました。サラリーマン・駒村の元にある事情を抱えた女子高生の奏音とひまりが住むことに。サラリーマンとJKの歳の差ラブコメです。駒村が1人で過ごすことになれてるところに突然、年頃の少女達が一緒…

おひとり様は優雅に過ごす お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。3

今回は夏休み。姫宮は変わらずに自分の考えた理想の日常に浸っていて、なんとも羨ましい。おひとり様の上級者である意志を貫く姫宮みたいな意志が自分にもあればと思わずにはいられない。今までとは違って、姫宮が美咲や羽鳥、女子達に囲まれる夏休みで、多…

前代未聞な事件 屍人荘の殺人

読むのは映画を観てからと決めていて、ようやく読めました。大絶賛の嵐で期待値が高すぎると、そこまでかなとうがった目で見てしまったのは残念でした。先入観なく作品と向き合っていけたら、文句はないだろう。ちらほらと気になる点はありましたが、自分の…

自身が主張するものは正しいのか? 神とさざなみの密室

政治的な話と密室事件を組み合わせて、主張の強い作品でした。前半の政治についての両極端な2人を掘り下げて、中盤からその2人が極限状態に追い込まれるまでに振り落とされなかったら最後まで楽しめると思います。自分は政治の話はへー?と嫌に思わなかった…

人生を投げるな 君死にたもう流星群4

今まで大地に接触してこなかった、怪しげで不気味だった黒井さんにスポットが当たった。寡黙な彼女に隠された事実と悲しみが分かってきて、とても人間味が感じられて彼女を応援したくなります。黒井さんの主張には胸を打たれたし、自分を投げ出したくないに…

戦場はどこにでもある キンダーガーデン・アーミー

戦場で生きてきた部類の戦士があることをきっかけに幼稚園で働くことになる。知識がないだけに子供たちに振り回されて、自分には向いてないと思いながらも踏みとどまり、自分に出来ることをやり、信頼を築いていく過程がとても良かった。揉め事もプラスに変…

新表紙 ワンダンス01

表紙が一新して新しくなりました。売れているみたいで良かったです。ダンスで、踊ることで、周囲のことを忘れて、自分の伝えたい気持ちを表現出来る。吃音を抱えていて、行きづらさを感じていた小谷がダンスにハマって成長していくのが良いですね。作品のメ…

1年の締めくくり ようこそ実力至上主義の教室へ11

いよいよ、一年生の締めくくりになる試験が始まる。ハッキリとクラス対クラスの縮図になっていて、各クラスの総合力や個性が勝負の別れ目になっている。司令塔という形で、清隆と坂柳はぶつかり合う。生き生きとする坂柳も珍しく、清隆との勝負を楽しんでい…

おひとり道は険しき道 お前ら、おひとり様の俺のこと好き過ぎだろ。2

2巻はページ数は少ないながら姫宮の時折り話す鋭い指摘や新キャラの夢乃の葛藤を描いていて、読み応えがありました。今回は周りのヒロイン達に振り回され、あまりおひとり様を満喫してなかったように思うが、心から不満がってるようには見えなかった。姫宮も…

自分を変えるにはまず、周りを見よう 弱キャラ友崎くんLV.5

前巻から続いて、嫉妬して周りに当たる紺野をどうにかする。たまちゃんが自分の好きなままでいても良いところではあるけど、悲しむみみみを見たくないから変わるの健気だ… 巻末にも2人の話があるけど、たまちゃんとみみみの関係は好き。さて、友崎はたまちゃ…

距離を測っていく焦ったさが堪らない 吸血鬼に天国はない②

1巻ですっかり仲良くさせるんじゃなく、そんな簡単に関係は成り立たないよという感覚あって、素晴らしい2巻でした。ルーミーがシーモアとの約束で自分に課したことに悩み、苦しめる。そんなルーミーに対しての距離感を測りかねてるシーモアは読者目線だから…

やがて君になる(8)

やがて君になる(8) (電撃コミックスNEXT)作者:仲谷 鳰出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/11/27メディア: コミック やがて君になる最終巻。正直、もっと続けられるだろうと思うが、この最終巻を見せられたら納得するしかない。最初から最後まで侑と燈子…

毒はお任せあれ 薬屋のひとりごと

漫画が主に宣伝されていて気になっていた作品です。漫画を読む前に原作を読んでみようと思いました。後宮が舞台の作品はあまり読まないので、最初は流れや言葉に戸惑って、流れを掴めなかったです。ただ、なんとなく掴めてからは最後まで一気読みでした。猫…

背中を押して 弱キャラ友崎くんLV.4

前巻で日南とぶつかり合って、自分のやりたいことを認識した友崎の人生というゲームへの取り組みが変わって、適応力がついてきたのは良いね。紺野を球技大会にやる気を持たせるために知識を巡らせたり、中村と家族の問題に対して泉の背中を押してあげたり、…

踏み出す勇気を リバーシブル・ラブー初恋解離ー

作者の前作「僕は僕の書いた小説を知らない」が頭に響いていたので今作も読もうと思いました。読んだら、頭にガツンと来ました。将来とかやりたいこととかに悩んでる人には特に刺さると思いました。主人公・上杉はある時知り合った"葵"に恋をする。ゆっくり…

陸王 文庫版

池井戸潤先生の作品で1番自分の胸に突き刺さるのが陸王ですね。ドラマは一気見して、最初から最後まで目を離せなかった。ドラマと原作小説比較したら物語の整合性や物語の波の作り方はドラマのほうが勝るかな。ただ、小説は小説で心理描写に長けてるので、ど…

あなたは誰を推す? カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています

クリスマス前に彼女に振られて傷ついていた主人公・悠太。しかし、サンタコスでバイト中の小悪魔な少女・志乃原と出会う。捨てる神があれば拾う神もある。恋が終わったと同時に始まる新たなラブコメ。小悪魔な年下ヒロイン・真由理解し合える美女同級生・彩…

近すぎるゆえに 継母の連れ子が元カノだった3 幼馴染はやめておけ

どんどん作品が広がっていて、糖分たっぷり詰まっている。前巻水斗に振られた、いさなが生き生きと水斗にくっついている。振られて、異性ではなく友達という立場をねじ曲げてるようだけど、反論するものがないから水斗と結女は否定できない。友達ポジは自分…

2019年 11月 読んだ本とオススメ作品 読書メーターから

11月も47冊読めるとは… 継続していきたい!新作では似鳥鶏先生「目を見て話せない」井上悠字先生「やさしい魔女の救いかた」小川晴央先生「終わった恋を、はじめました」松村凉哉先生「僕が僕をやめる日」が特に面白かったので是非手に取ってもらいたい力作…