羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

密室から黒猫を取り出す方法 文庫版

音野順シリーズ2巻。 今回もまたバリエーション豊富なトリックの数々に驚かされました。 表題作はシチュエーションは好きですが、真相はちょっと都合の良さが気になってしまいました。 個人的に好きだったのは人喰いテレビと音楽は凶器じゃないのトリックは…

継母の連れ子が元カノだった6 あのとき言えなかった六つのこと

互いが互いを好きでいながら拗れていくのがこの作品の醍醐味ですが、今巻の結女の空回り具合は水斗視点を知ってる読者からすれば辛すぎる。 良かれと思って文化祭実行委員の仕事で水斗をいわゆるリア充側に引き込もうと躍起になりますが、水斗はまったく逆…

とってもカワイイ私と付き合ってよ!2

今回は大和の中学時代の友人である日菜乃が登場し結朱が嫉妬したり諦めたり揺さぶられて様々な顔が見れて良かったです。 単純に嫉妬して、大和との偽の恋人関係を周囲に見せつけるアピールが凄かったですが、それだけ大和を意識しているってことだから、い…

2021年 2月 購入予定&気になる作品

2月の刊行作品で注目作品が多いので読むのが楽しみです。 新作では額賀澪先生の転職をテーマにした転職の魔王様は気になりました。 武田彩乃先生のユーフォの中川先輩のスピンオフはファンは必読ですね。 キャラが立っていてミステリーとしても楽しめそうな…

不可逆少年

法廷遊戯で圧巻なデビューをした作者の新作。 今回は法をかいくぐった少女を中心に彼女の関係者達の罪やなぜそうなったのかを突き詰めていく物語。 法にも穴があって、人間も常識人ばかりではない、そんな世の中で苦しむ少年、少女の今後の更生を諦めない主…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2

2巻は冒険者に欠かせないサポーターのリリの話。 リリの家庭環境やファミリアから受けた仕打ちを見ると冒険者を嫌いになってもおかしくはないですね。とはいえ、リリがしたことはフォロー出来ないが… ベルに目を付けて、リリがペアを組むことになったがリリ…

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき

生徒会が悩みを受け付けて解いていく学園ミステリー。 それぞれの話で悩みは晴れていくが決して真実を伝えることに重きを置いてないのは珍しく思いました。普通は真実はズバッと伝えて救われるのを選ぶんだろうが、悩みを解いた後まで考えるのは良いですね…

戦力外捜査官4 世界が終わる街

また宗教関係かと思いましたが、やばい集団じゃないと大事件は起こさないよなと。 またしても設楽はぼろぼろになっていたが、いつか死にそうですね。 周囲も本人も設楽が怪我するのに慣れている。 海月の頭脳はキレまくりで恐ろしいくらいでしたが防犯ブザ…

灰と幻想のグリムガル level.17 いつか戦いの日にさらばと告げよう

ハルヒロ達は命令に逆らえず無茶な試練を与えられるのは歯痒い… ただ、今回はレンジやトッキーズの面々がいるからか少し余裕が感じられた。 だがグリムガルは非常でそのまますんなりいかず、即死魔法やレリックというチートアイテムを持っている敵と対する…

育ちざかりの教え子がやけにエモい3

1.2巻、そして3巻とエモさが増していき、14歳なのに大人に近づいていくひなたの変化が魅力です。 読んでいて、虜になっていきそうです。 今までは学内に留まっていましたが、芸能界に入っていくことによって、大人相手に立ち向かっていくことになるが、それ…

カッコウの許嫁4

凪が幸との認識をはっきり考えなおすのは良いな、エリカはしっかり幸の悩みを捉えていたからこそだろうな。 幸がスッキリしたと思ったら、次はエリカがモヤモヤする。 話で聞いてただけだから実感してなかった凪のひろへの想い。 ひろにデレデレしているとこ…

2020年 下半期オススメのライトノベル新作11選

今更ですが… 去年、2020年に読んだライトノベルの新作でおすすめ作品を紹介していきます。 ラブコメとファンタジーの好きなものが入っている作品です。 型破り傭兵の天空遺跡攻略 (角川スニーカー文庫) 作者:三上 こた 発売日: 2020/07/01 メディア: Kindle…

グラスバードは還らない

今作もまたタイトルの意味が分かる最後になっていて非常に切なくて、胸が苦しくなる作品になっていました。 グラスバードってどういうこと?と思っていましたが終盤に明かされた時は頭をガツンと殴られた気持ちになりました。 予想してなかったことが急に降…

安達としまむら9

前巻で安達としまむらの関係について一区切りが着いて、今回は短編集。 しまむらの中学の時の荒れていた頃の話はもっと見ていたいとなるくらい魅力でした。 後輩や周りへの見方が斜めからで良い具合に拗れていた。 安達、しまむら両母の絡みは貴重で親切で…

弱キャラ友崎くん LV.9

面白すぎて感謝。 菊池さんとすれ違ってしまった友崎がどうやって菊池さんと向き合うのか。そして、菊池さんも友崎とどうなっていきたいのか。揺れ動く心境が素晴らしいです。 菊池さんは友崎の世界が広がっていくのを見るのは良いが、それだけでは終わらず…

呪術廻戦9

この作品は上げて落とすのが上手い。 天内ちゃんを救えなかったのは五条、夏油にとっては辛い出来事になった。 五条は力に変えられたが夏油は呪術師としてのあり方に迷いが生まれることになった。 そこから2人の間に差が出来ていき、決別に至るまでが描かれ…

安達としまむら8

前巻でだいぶ安達としまむらの関係が近づいてきたなと思ったら、最終巻的な10年後のエピソードから始まって驚きました。 色々あるんだろうけど、2人は未来も一緒に歩いているんだという安心感がありました。 ハッピーエンドは決まっているのは良いですね。 …

麦本三歩の好きなもの 第一集

単行本から文庫へ。 表紙が変わって、第一集というのもついた。 住野よる先生の作品で初めてシリーズ化が決まっているということで注目な作品です。 表紙の通り自由に生きている三歩の日常を覗くのは楽しい。 日々の些細な幸せを見逃さないのは大事だし、生…

ひきこまり吸血鬼の悶々4

今巻も厚いページ数でしたか正直前半に削っても良いのでは?と思う場面はありましたがコマリが巻き込まれるなら仕方ないのかな。 新キャラのカルラはコマリと似た境遇で、和菓子屋という夢はあるが跡継ぎを求められる環境がそれを許さないというふうに気持ち…

貴サークルは"救世主"に配置されました

まさか同人活動が世界の平和に繋がるとは笑 あらすじを読んだ以上にファンタジー要素が強くて最初は面食らいましたし、なぜそうなるのがという説明が足りていませんでしたが、話が進むにつれて気にならなくなる不思議。 創作とファンタジーという未知な組み…

踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿

表紙に惹かれて読みました。(小市民シリーズ好き) 主人公である音野順が消極的に事件を解いていく短編集。 ここまで弱気な探偵は珍しい。友人でワトソン的立ち位置の白瀬白夜が音野のためだったり、自分の執筆のために音野に見せ場がくるように事件などを引…

安達としまむら7

遂に付き合うことになった安達としまむら。 劇的に変わることはないが、徐々に恋人らしく振る舞おうとする2人がお似合いに見えて来ました。デートは空回りしたりしながらも楽しめているのは良いですね。 安達が相変わらず暴走気味ですがしまむらが小悪魔らし…

呪術廻戦8

仕方ないとはいえ、殺す選択をした虎杖と釘崎がしっかり噛み締めて前を向いていくのがじわじわと来ますね。 回り回って虎杖が原因で、伏黒も傷を受けることになる。虎杖、伏黒、釘崎がそれぞれを気遣える空気感がとても良いです。これぞ仲間といったところ。…

戦力外捜査官3 ゼロの日に叫ぶ

毎巻のごとく終盤に盛り上がる展開を持ってくるのは流石としか言えないです。 今回はスマホアプリや大衆に根付いている傍観者体質について厳しく追求していて、中々しんどい展開でした。 ウィルスはどこからも入ってくるというのは知ってはいましたがパンデ…

ゴールデンタイムの消費期限

次々と作品を生み出していく斜線堂先生の新作は元・天才達を再び舞台にあげようとするリサイクル計画の間にそれぞれが自分自身と向き合っていくというもの。 今までの作者の作品からすると珍しく尖っているところが少なく、真っ直ぐに主題に向き合っている作…

ブルーローズは眠らない 文庫

単行本既読。 ぼんやりと覚えていたがまたしても騙された。 ジェリーフィッシュは凍らないとはまた違った事件の複雑さで読み進めていくうちに徐々に明らかになっていく事態にくらいついていくのに必死になってました。 今と過去、日記、前半に見せられてい…

呪術廻戦7

交流会の最中に起きた襲撃によりさらなる惨劇が起こりそうな予感がします。 遂にと言いますか、1巻から気になっていた伏黒の一歩引いてる姿勢について。 虎杖の成長を目の当たりにしたり、五条先生に指摘されて、自覚していきましたね。 さらに宿儺が残した…

安達としまむら6

今回はしまむら視点が多く、帰省に付き合って祖父母達に会いにいくことで自分の悩みや気持ちと向き合っていくことに。 昔から知っている犬・ゴンと戯れている中、心の中で自分に問いかけるしまむらは優しいんだけど自分では気づけないのが、しまむららしい…

君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった

君に恋をするなんて〜で失恋した久美子が大学生になっているスピンオフ。 君に恋をするなんて〜を読んでいた人は最初は戸惑うかもしれないですが、徐々に面白くなっていきます。 久美子が失恋を引きずっているところはありましたが無事に新たな恋をすること…

君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業

前巻ですれ違った靖貴と恵麻が運にも見放されていたが、周囲の人の助けでなんとか縁が切れずに繋ぎ止められた。 前半から中盤まで、恵麻の胸中を想うと切なくて悲しいほどにすれ違ってしまっていて、複雑な気持ちだった時間が長くて辛かった。 たしかに恵麻…