羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった

君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった (宝島社文庫)

 

君に恋をするなんて〜で失恋した久美子が大学生になっているスピンオフ。

君に恋をするなんて〜を読んでいた人は最初は戸惑うかもしれないですが、徐々に面白くなっていきます。

久美子が失恋を引きずっているところはありましたが無事に新たな恋をすることが出来て安心しました。ただ、それまでの道のりが波瀾万丈で、相手である玲二とちゃんと気持ちを伝え合えるのか心配になるくらいでした。

久美子は自分の気持ちがハッキリせず、玲二は周りの人達に振り回される。

この作者は素直にくっつけないのはあるが、それにしても最後の最後までハラハラしました笑

 

玲二が不幸キャラでしたが、自業自得のところがあるかもしれないがそれでも、これは運がなさすぎ。それだけ貧乏くじでも相手の為なら引いてしまう性分だからかもしれないが。

そんな玲二の良さを久美子が好きになるのは不思議ではないですね。

 

靖貴と恵麻も幸せの様で、そこのところも触れられていて良かったです。

 

広島の大学へ通う柏原玲二が最悪な出会い方をした女の子・磯貝久美子。彼女は玲二の後輩・米倉奈央矢が偶然再会したという幼馴染なのだった。久美子に恋する奈央矢を玲二も応援していたが、行く先々で玲二は久美子と遭遇し、あらぬ誤解を生んでしまう。さらにはイケメンの医学生も現れて、不運な玲二は久美子の周囲の恋愛模様に巻き込まれていく。気持ちが揺れ動く、青春ラブストーリー。