羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業

君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 (宝島社文庫)

 

前巻ですれ違った靖貴と恵麻が運にも見放されていたが、周囲の人の助けでなんとか縁が切れずに繋ぎ止められた。

前半から中盤まで、恵麻の胸中を想うと切なくて悲しいほどにすれ違ってしまっていて、複雑な気持ちだった時間が長くて辛かった。

たしかに恵麻は言ってはいけないような言葉を言ってしまったが、靖貴はその言葉を確かめもせずに恵麻に一切心を開かなくなるのは極端過ぎる。あと、心菜さん恵麻にジャージを渡すのが遅すぎるよ… ちょっと展開が強引だったのは気になりました。

 

後輩に好かれたり久美子とライブにいったり、友人や周りに支えられながらも靖貴の中には恵麻しかいなかった。

最後の最後に恵麻が今まで出していた好意に気づけて本当に良かったし、安堵しました。

末長くお幸せに。

 

すれ違いが長引いた分、遠回りになったけど想いが通じ合った時の幸福度は最高に良かったです。

やっぱりハッピーエンドが1番。

 

アフターストーリーではイチャイチャしまくりでご褒美ですね。

2人の未来が楽しみです。

 

 

 

 

普通に過ごしていれば、接点なんてなかったはずの飯島靖貴と北岡恵麻。徐々に仲良くなり、「好き」という気持ちも芽生え始めていたところで、恵麻が友達に放った陰口を靖貴は耳にしてしまう。すれ違ったまま迎えた一月、大学受験を控えた靖貴は「遠くの大学を受ける」という選択肢を考え始めて…。不器用すぎる二人の恋は、どう卒業を迎えるのか。二人のその後を描く「春休み編」も収録。