羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11

名誉が地に落ちたベルだが、今までのベルがしてきた活躍を知っているものは見放したりはしない。ベルがベルらしくいられるためには周りの支えが必要なんだと実感する展開でした。 ベルが人に害することをしたのは、確かに違和感があるかもしれないが、ベルが…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10

ベルとウィーネ達が離れ離れになり、モヤモヤしながら進んでいくわけがなく、大問題が発生する。 異端児達が悪意ある冒険者の残虐に我慢出来なくなり、暴走してしまう。異端児達の実態を知っているからこそ目を背けたくなる部分もあり、辛い。 そして、ウィ…

好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる

ライトノベルについて気になることを話し合って、掘り下げていくラブコメ。 ラノベの表紙やイラストのキャラクターの胸が大きいのか、なぜ、異世界物が流行っているのか。様々な疑問を主人公の妹が聞いていき、主人公と彼女や周囲の人達が答えていく。 地味…

2021年 7月 購入予定&気になる作品

7月の刊行予定チェックした限り、新作と新刊で読みたい作品が多くて大変そうだが、嬉しい悲鳴ですね。 新作では青春作品とミステリー作品が多くて幸せです。中でも、ひげひろの作者の新作の2作品、君は本当に僕の天使なのかと君は僕の後悔は見逃せません。 …

ストライクフォール

現在シリーズ3巻まで刊行されていて、来月に数年ぶりの新刊である4巻が発売されると発表があったので1巻から読み返していこうと思いました。 宇宙で戦うというストライクフォールの設定だけでもだいぶ熱いと思いますが、主人公・雄星と弟の英俊の間にある距…

とらドラ2!

表紙の通り、川嶋亜美登場回。 人当たりの良いぶりっ子の顔と我儘な暴君みたいな裏の顔を使い分けている川嶋が不思議と嫌いにならない。この匙加減が良い。 性格が悪いが、根は悪くなってないからかな。 我儘な本音と周囲に対して仮面を着ける徹底っぷりが…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4.5

無人島サバイバル試験が終わり、束の間の休みを描いた息抜き回。とはいえ、今後に繋がることが多々あり、見逃せない内容になっている。 1年前と比べて、逞しくなってきている清隆のクラスメート達に驚きつつ、これからAクラスに上がるまでには沢山の成長が…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 9

新章突入。 ファンタジー世界でモンスターを倒して当たり前の冒険者達が揺れる騒動が起きそうで怖いです。 意思疎通を取れるモンスター・異端児が現れて、彼彼女らは殺すべき存在なのか。 純粋なベルが異端児と出会ってしまい揺れるのは当然だが、どう変化…

アルファベット・パズラーズ 文庫

アルファベットに因んだ事件が4話並ぶ短編集。 安楽椅子探偵モノで最初は軽い気持ちで読み進めていけるが事件の真相に迫っていくうちに、いったいどんな仕掛けがあるのかワクワクしました。 アルファベットの意味に込められた、想いが分かる幕引きは魅力的…

本と鍵の季節 文庫

単行本読んでいて2読目だが面白い。 図書委員の堀川と松倉が高校生らしくはしゃいだり無邪気さがありながらも苦い想いがする事件と向き合っていくミステリー。 知り合いからお願いを受けたり、2人の日常の延長からふと謎解きをすることになる短編集。 最初…

演距離カノジョの比奈森さん クラスメイトの彼氏役はじめました

派遣カップルを演じることで主人公・鳴瀬とヒロイン・比奈森の利害関係は一致して、共に変化していく姿が甘酸っぱいです。 演じるという前提があるからこそ、相手の気持ちが読めなくて考え過ぎてしまうという心理を利用しているのが、良い風に作用している…

ボーンヤードは語らない

マリア&漣シリーズ初となる短編集。 ジョン、漣、マリアの過去が明らかになる短編集で、どの話もスポットが当たる人物の掘り下げが抜群に上手いうえにミステリーとしても短編という制約がありながら凝ったというか、そこを突くかと唸るばかりで1話1話噛み…

門番少女と雨宿りの日常

表紙やタイトルから儚い雰囲気の作品かと思いきや、反対に主人公・碧木とヒロイン・雨森の拗れ具合や愉快な周りの人物達のやりとりが軽くて驚いたが、だからこそ弱っている碧木と雨森の救いに繋がっていくのは良い作風でした。 軽妙でふざけたようだけど、…

魔女と猟犬 2

骨太ファンタジーシリーズ第2巻。 無事に続巻が出てくれて嬉しいです。 PVなども出ていて出版社も力が入っているようで良かったです。 さて、表紙の彼女が今回の主役の雪の魔女である。氷の城に閉じこもっている彼女・ファンネルを引き摺り出すのは簡単なこ…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8

毎巻熱いバトルがあるからこそ、短編集で日常を覗けるのは良いですね。 短編集だが1話1話でスポット当てているキャラクターのことをより深く知れるので、満足度が高かったです。 ヘスティアファミリアに移籍した命はちょっと気の毒だなと思っていたが、タケ…

ゴールデンスランバー

作品は前から知っていたが、分厚いから敬遠していました。 だが、読んだら後悔しました。 分厚い1冊だが、全てが必要なことなので読み進めていくうちに気にならなくなる面白さでした。 首相殺しの濡れ衣を着させられた主人公がただただ、逃げる。誰が仕組ん…

ネメシス6

1話目の舞台演劇で演劇の中に潜まれている殺意がどこにあるのか、アドリブの芝居の中から見つけ出すというのは先が読めなくて良かったし、着地点も妥当なものでホッとしました。 ドラマではなかった話だが、映像で見たかった感はあります。 2話目はなんとい…

五つ星をつけてよ 文庫

帯に書かれているレビューがなければなんにも買えないというフレーズが胸に突き刺さってきます。 自分のことなのに他人の評価が気になってしまうのは、自分の中で自分を信じ切れてない部分があるからかな。 人は友人、思い出、趣味、親、評価、不意の衝動に…

七つの魔剣が支配するVII

三年生に進級して、一年生の頃からは想像出来ないくらい強くなっていくオリバー達に姿は感慨深い。 下級生からすると憧れられたり、嫉妬されたりと大変なことになりそう。 強くなってはいるが、まだ上には上がいて油断していると死んでしまう世界なので緊張…

作家の人たち 文庫

作家や編集者の非日常な生活をブラックなユーモアを交えて、遊んでいる短編集でした。 売れない作家達の執念や執拗に編集者に迫るテクニックは不気味すぎて笑ってしまいますが、編集者側からすると迷惑すぎる… 作家と言えば印税生活の印象がありますが、シ…

ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.2 コミカライズはポンコツ日和

ホヅミ先生と茉莉の関係が落ち着いていて、安定感がありますね。 2人で作った作品が好調で本屋でも大々的に売られているのは、読書好きとしても嬉しい限りだ。 上手くいっているから、今巻は穏やかな流れだったのは良いようだけど、物足りなさが残りました…

呪術廻戦16

真人までもが駒で、裏で糸を引いていた夏油が表に出てきて大暴れ。 彼の思惑は破滅を意味していて、放っておいたらやばいというのが分かるが、五条先生が封印されているので誰が彼を止めることが出来るのか心配です。 五条先生が復活する時をどこに持ってく…

虚ろなるレガリア Corpse Reviver

最近、ファンタジー作品は絞って読んでいてこれは!となる作品とはあまり出会えてなかったが、今作は非常に面白かったです! 三雲岳斗先生の作品は一種のブランドというか、型にはめつつその中で登場人物達を暴れさせるのが上手いイメージですが、今作も素晴…

M.G.H. 楽園の鏡像 新装版文庫

三雲岳斗先生のSFミステリ作品ということで読まずにいられませんでした。 地球から離れた宇宙ステーションで起こる不可解な殺人事件。 場面が場面だけに緊迫感がありつつもしっかり主人公とヒロインの関係や背景を描いているところが好きだなぁ。 SFミステ…

グラスバードは還らない 文庫

単行本既読です。 一度読んだ時は事件の場面やトリックが詰められなかったが今回2読目したら細かく把握することが出来て、より話に入れました。 最初のプロローグが持つ意味を考えて、話を読み進めていくと思いますが、全てが解明されてまたプロローグに還…

2021年 5月に読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

新作では青春作品が多めで印象的だったのは、俺がピエロでなにが悪い!とパパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。です。シリーズ化してほしいが単巻でもまとまっているので是非読んで欲しいなと。新刊ではミステリーとしては金木犀と彼女の…

呪術廻戦15

渋谷事変も大詰めで、真人の攻撃を受けた釘崎の昔の姿や沙織さんの今が描かれてからの釘崎の今の気持ちが明かされてからの生死不明は気が悶々となるが、可能性は0じゃないというのかどう転ぶか。 悠二の心が折れて追い詰められた時にマイソウルブラザーこと…

2021年8本目映画・映画大好きポンポさんを観に行きました!

作品は知っていて、面白いという評判は聞いていたので映画を観て見ましたが、想像以上に面白くてビックリしました! 映画作りで必要なみんなで作るという大切さと主観と客観の中間に立って考える重要さは当たり前だけど、当たり前だから難しいなと。 撮影の…

パズラー

ミステリーとして倫理的に事件の真相に迫っていく過程にある議論がどの話も魅力的でした。 各話の軸になる謎自体も最後まで読まないとわからないようになっていて読む手が止まらないですね。いったいどんな真相か気になって仕方ないです。疑問から解決まで…

気障でけっこうです 文庫

ませた女子高生・きよ子が公園に埋め込まれているシチサンサラリーマンと出会うことで始まる不思議な交流。 ぶっとんだ始まりだが、きよ子の成長を描いている青春物語でした。 埋め込まれていた理由もちゃんとあって、柔らかい文章で軽妙に進んでいきながら…