骨太ファンタジーシリーズ第2巻。
無事に続巻が出てくれて嬉しいです。
PVなども出ていて出版社も力が入っているようで良かったです。
さて、表紙の彼女が今回の主役の雪の魔女である。氷の城に閉じこもっている彼女・ファンネルを引き摺り出すのは簡単なことではなかった。
だがロロとテレサリサが協力して、何とか話をつけられて良かった。ただし、そこに至るまでの道中がスリルがありましたがロロの能力の高さが光っていました。
氷の城で繰り広げられる死闘は人や様々な種族が入り乱れていて血がたくさん流れる展開でしたがよくまとめていたなと。
ファンネルの背景がしっかり最初に描かれているので、ファンネルの変わっていく心境の変化がどれだけ大変か分かっていたので、終盤は盛り上がりました。
ただ、ファンネルを城から出す代償は大きくて、2巻でこの厳しさ…と思って今後が心配ですが、期待したいです。
テレサリサが語っているように魔女は異端の存在なので、今後出てくる魔女が話が通じない相手だったらと思うとビクビクしますね笑
ロロの弱さも見えて、そこはテレサリサとファンネルが支えるといいなと
構成は堅くて物語運びが上手くて、しかし展開は予想を超えてくるので読んでいて、夢中になりますね。
静寂に包まれた“氷の城”で巻き起こる殺戮
“鏡の魔女”テレサリサと共にレーヴェを脱出したロロは、魔力の影響で眠り続けるデリリウムを連れてキャンパスフェローへと戻ってくる。だが、王国アメリアによって陥落された故郷は、流血と破壊に蹂躙され見る影もなかった……。
ロロとテレサリサは城下町に作られた隠れ処にて、城から逃げ延びた者たちと合流する。領主バド・グレースの留守を預かる宰相ブラッセリ―と、 <鉄火の騎士団> の副団長であり、ハートランドの妻であるヴィクトリアをはじめとする九十二名の者たち。
彼らは隠れ処を捨て、 <北の国> へ向かうことを決断する。そこには、バドが生前に同盟を結んだ雪王ホーリオが治める <入り江の集落ギオ> がある。きっと助けになってくれるはずとの目算からだった。そして、ロロには <北の国> へ行くもうひとつの目的があった。それは、氷の城に住むという“雪の魔女”を味方につけること――。
その頃、王国アメリアの王都にあるルーシー教の総本山“ティンクル大聖堂”には、魔術師の最高位を冠する九人の者――“九使徒”が集められていた。
衝撃的な展開で刊行と同時に大きな話題を呼んだ本格ダークファンタジー『魔女と猟犬』。その待望の続刊がついに登場。