2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ラザルスが弱さを認めて、自分を俯瞰出来るようになって、1巻の始まりよりも更にカッコよくなっている。 見事な最終巻でした。感無量です。 ラザルスとリーラの信頼関係がとてつもなく強固になっていて、クライマックスの2人の息のあった空間は、ずっと読ん…
去年、舞台でやっていた時から気になっていたので映画版でも観れて嬉しかったです。 ミュージカルはあまり観てなくても観ていくうちに乗れる感じがしました。 ベートーヴェンの人生は誰もが知る程度の知識しかなかったが、それでも釘付けになる圧巻の舞台だ…
好きなシリーズだっただけに完結は寂しい。 刊行ペースがゆったりしていたので、記憶が曖昧だったのは残念。 まとまっていた感じはあるが、舞奈の成長がもう少し見たかったかな。様々な登場人物の進路や胸中を描いていて、青春小説としての区切りが見えたの…
今回も事件に巻き込まれる李奈。もはやスムーズ過ぎて、驚かない。 太宰治がサブタイトルに入ってる段階で薄々感じていたが、暗い話に。偉大な作家の業を現実に落とし込んだら、こうなるかといった結末。様々な謎が繋がって、明かされる結末にやるせない気持…
色々張り巡らせているなーといった感じ。 南雲は結局のところ、念願晴らせず卒業するのかな。まだ、3学期があるけど、まだ清隆への対抗心が残っているかどうか。 堀北が生徒会長になるのが、どう転ぶか。 堀北が頼りになって、すっかり清隆が介入しなくなっ…
ラザルスが落ちていく。 絶望感に打ちひしがれながら、自分が弱くなっているのを実感していく展開は辛い。 しかし、底にまで落ちたから師匠を思い出せた。 ラザルスの賭博師としての終わりが迎え。再び賭博師になる。今までとは違う、スタイルを見つけていく…
ラザルスの旅は波乱だらけ。 今回は自分から踏み込んだわけではないが、勝手に巻き込まれていた。 変化と愛情がテーマとしてあったが、結局のところ人それぞれ。歪みを感じても、それはその人の在り方だから、他人から見たら同意出来なくても仕方ないのかな…
イジメに関して、取り上げていました。 加害者側は覚えてなくても、被害者は長く引きずるのは、嫌なものです。 加害者側は無意識だし、教師や周りも傍観していたらどうしようもないよ。 加害者を許さないというのも良いし、学校とは違う居場所でも良い、幸せ…
カボの成長は良いが、部活としてやるダンスに合わなくなってきているのが、どう転ぶのか気になります。 伊折はカボのスタイルを見守ってくれるが、チームとしてはどうか。 また、ワンダともすれ違いが起きていて、いつまで違う方向を向いているのかと焦った…
ラザルスがリーラを助けた代償として、帝都に居づらくなって、旅することに。 そして、立ち寄った村で訳あり娘・エディスに出会う。 今回も賭博師として動くラザルス。 旅先だから見せる駆け引きは流石でした。 また、エディスを救う気ではなかったラザルス…
熊と遭遇して、パニックになるのは人として当然の反応だよね。ただ、熊も人に恐怖心を抱いているかもしれないし、お腹が空いているから人町に降りてくることもあるだろう。 動物に対しての見方は知識がないと変わらないよな。 また、動物を好きな人がいるよ…
最高の読後感でした。 かつて、夢を誓った女性・リタは山に夢を見て、山に消えた。消えたリタの真意を確かめるために山に登る緑里とリタの妹・シーラ。 消えたリタのことで、揉める2人。 今と過去が交差していき、葛藤や衝突をしながらも山に登っていきなが…
結ルートに突入した感じが1巻よりも強い。自然に展開が変わっていて、八幡の動きが結衣へ向かっているのが堪らん。細かなところで変化していて、見落としそうになりそう。 八幡が自分のエゴを自覚しながらも、結衣のために動いている。ただ、気持ちはどうな…
短編集なので、サクサク読めました。 序盤は軽めの話で、中盤は考えてしまう話、終盤は心が重たくなるような話。 バリエーションの豊富が感じられる1冊。 琴子のあり方も自由で、だから様々な事件に対応出来るのだなと。 なんだかんだで話を聞く九郎。 しか…
久しぶりに読み返したくなりました。 デビュー作ながら、完成度の高さを再確認出来ました。 何度読んでも良作。 ラザルスが信念を曲げてでもリーラを助けようとするのは熱い。どうでもいいと投げやりに生きていた男が徐々に変わっていく心境も見応えがありま…
どこかのアンソロジーで奥田先生を知り、気になって読んでみました。 軽い雰囲気で展開していくが、語り手となる人の気持ちがゆっくり変わっていく様子が描かれていて、安心して読めます。1話、怪しい話がありましたが。笑 肩の力が抜けて、心穏やかになれる…
映像版を観て、内容を知っていても衝撃を受ける最後。 気になっている人のために、徹底的に警察を欺いていく姿勢に胸が痛む。 自身を犠牲にしても貫き通す石神の姿を否定出来ない。 頭がズシンと重たくなる真相でした。読者と警察を欺いた石神の頭脳は見事で…
全話シリアスで、ユーモアが少なめだったのは残念ですが、その分重みのある物語になっていました。謎の背景にある、人の願いには切なさが多分に含まれていました。 残酷な現実と向き合っていく、人の姿勢が窺える。 魞沢も控えめな態度でしたが、彼の優しさ…
蝉かえるが文庫化されたので、読み返しましたが、何度読んでも面白い。 主人公・魞沢のユーモア溢れる語り口から、切ない事件の真相に向かう流れがスムーズ。 だから、感情の流れをよく追いかけられる。事件関係者の内なる想いまで拾っているからこそ、読後…
読んで良かった〜! 青春SF作品としては波乱の起き方がリアリティがあって、より感傷的になれました。好き。 本人とは切り離された存在であるレプリカ。 本人とは違う存在だからこその悩みが生まれていき、次第に自我が芽生えていく。 だが、自分はニセモノ…
素晴らしい最終巻。 坂木と鳥井の関係の不安定さ、危うさについて考える。 読み終えて、タイトルと表紙を見ると、繋がっているんだなと感じました。 人間だって、動物。動物だって、自然に生きている。悩み、苦しみながらも生き方を見つけていく。 坂木と鳥…
シリーズ2巻目。 1巻に出てきた人達も出てきつつ、坂木の同僚や様々な人が新しく登場してくる。 何度も出てきて、坂木と鳥井に絡んでくる人達の優しさは良い。生活に根付いているところにシリーズモノの良さが感じられます。 今回も未来に、現状に迷える人達…
坂木司先生のデビュー作。 自分は今作を読んで、坂木司先生の作品の虜となりました。 改めて読み返しても、人の負の感情と向き合っていく強さを与えられる作品ですね。坂木と鳥井の2人が一緒にいることもそうだし、登場する人達にも抱えているものがある。 …
架空の法律を作ることで、珍発想を生み出されていました。 創造の自由さを感じられる1冊になっているので、それだけでも読んで良かったなと思いました。 法律は人の生活の為にあると思うが、今作は風刺を逆手に取った、ユーモアある短編の数々でした。 各話…
こう落とすのかという最終巻。上手く丸まって良かったです。 正直、細かな部分はもう頭に入らないから気にしないことにしました。 とにかく、寿雪が呪いから解放されたのが嬉しかった。 今までのしがらみに囚われた後宮生活とは違い、周りに仲間がいて、自分…
畦道が詰まってしまって、どうなるかと思いましたが、太陽が救ったか。 ヒヤヒヤする笑 今巻では太陽のお笑いに対する熱意のルーツが明かされました。 母親との関係や師とも言える人との出会いと別れが描かれていて、太陽のお笑いに対するスタンスにも納得が…
寿雪の正体が周囲に広がっていき、精神を身体から切り離されてしまう。 何か策はないかと焦る、仲間達。 寿雪が窮地に陥っている中、焦る高峻。そして葛藤する衛青 助けるべく、衛青が信念よりも自分の気持ちを優先するようになった経緯は胸を揺さぶられるも…
うぉぉぉ。遂に。 というかわりと踏み込んで、大喜が雛に気持ちを伝えていました。 引き延ばさずに、バッサリいったのは良かったと思う。 変に続くよりは痛みが伴うが、区切りがつけられるか。とはいえ、まだ雛の中に気持ちが残ってるから、どうなるか。 前…
いやー、辛い。最初の数巻の希望が恋しくなってくる。ここ数巻、寿雪が苦しんでると思ったが、ここまで来るか。高峻が手を尽くそうとも寿雪は受難から避けられないということか。いくら、寿雪が隠れて生きようとしても、周りが逃そうとしないのは辛すぎる。 …
新作で印象的だった作品はドールハウスの惨劇と東大に名探偵はいないです。ミステリ的にもキャラ小説としても魅力的でした。 新刊では、ダンまちがインパクトありました。盛り上がりは相変わらずでした。 ・おすすめの新作 陽キャになった俺の青春至上主義ht…