羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

後宮の烏 5

後宮の烏5 (集英社オレンジ文庫)

 

いやー、辛い。最初の数巻の希望が恋しくなってくる。ここ数巻、寿雪が苦しんでると思ったが、ここまで来るか。高峻が手を尽くそうとも寿雪は受難から避けられないということか。いくら、寿雪が隠れて生きようとしても、周りが逃そうとしないのは辛すぎる。

寿雪の親切心が悪い方向に進むのは胸が痛む。

 

寿雪は迷子みたいに、自分の行き先が見えないでいる。高峻は道を示そうとするが、言葉が足りない。

 

そして訪れる災難。

寿雪はどうなるのか。

高峻はどう動くのか。

仲間達はどう動くのか気になります。

 

 

高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。この秋、宮中は慶事に沸いた。同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた…。烏妃はひとりで在るもの。先態、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。だが寿雪は、抱えたものを守り通すため、突きつけられた烏妃としての切ない運命に対峙することを決めて―。激動の第五弾!