羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイキュー!! 17

青葉城西戦も終盤。ここにきて、及川の掘り下げが入るのは熱い。 才能は開花させるもの。センスは磨くものは良い言葉だ。 天才扱いされる及川が努力家なのが明かされるのは響くものがありますね。 試合後の及川と牛島との会話に、及川の魅力が詰まっていまし…

不実在探偵の推理

大好きな井上悠宇先生が遂に単行本作品を出すとは。 買うしかない。 1話目は以前小説現代で読んでいましたが、掴みに持ってくる話としてはこれ以上ない。 特殊な探偵の在り方をしていると十分に伝わってくる出だしだと思う。 その探偵、不実在なだけに結論は…

電気じかけのクジラは歌う

序盤は夢や希望が感じられず、まさにAIに創造を奪われているのが伝わってきて暗い気持ちに。 ただ、AIが発展していくと人に出来ることは限られてしまう。いや、そうじゃないだろと訴えかけてくる。厳しい現実を見せつつ、人が創造する喜び、目的、価値の大事…

なんやかんや日記: 京都と猫と本のこと

響けユーフォニアムでデビューした武田先生も作家生活10周年とは早いものだ。 京アニでアニメ化されて、そこから勢い止まらずの印象があるが、先生自身が小説を書くことが好きで、漫画の原作者もやり始めるアクティブさがあるからこそ、作品を生み出し続けら…

アリアドネの声

シンプルに結末が気になる作品でした。 目が見えない、耳が聞こえない、話せない、障害を抱えた女性が地下に取り残されている。しかも時間制限がある。こんなスリリングな状況をどう切り抜けるのか気になって仕方ない。状況的にドローンで誘導するしかない上…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5

冬休みの出来事。色々仕込んでいて、様々な人達の思惑が交差していくのが見えて期待が膨らみます。しかし、誰か重要なキャラが退学しそうな雰囲気があり怖さもある。 表紙にもなった坂柳の本心には驚いた、彼女がそこまで入れ込んでるとは思わなかった。ただ…

シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する

ラノベでミステリー、学園、挑戦してるなと。 推理バトルが軸で学園モノ。興味があり読みました。ヒントを多めで親切でありながらも意をつく謎にしているのは流石でした。 太字で事件に関係していると表すのは斬新ですね。 また、学園の特性を活かした展開で…

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 観てきた

青ブタは良いなと。 まさか、1冊の内容で1本の映画を作って貰えるとは思わなかった。贅沢なこと。 上映時間は70分ほどだが、余すことなく映画に落としていて、満足度が高いです。 花楓が頑張って、かえでの気持ちを汲もうとする話。 花楓は花楓。かえではか…

ハイキュー!! 16

この表紙大好き。 ミスったり、ひよったりしてた山口が決めるサーブの価値は大きい。殻を破ったのがよく分かる。また、月島が認めているあたり、2人の仲の良さが感じられる。自分の武器を持って、コートで戦えてるのはグッとくるものがあります。 狂犬はチー…

ラストカルテ -法獣医学者 当麻健匠の記憶- (5)

大学入学。まずは登場人物同士の交流や大学の説明など。当麻が白髪に染めた理由から周りから普通じゃないと言われたけど、今は当麻を理解してくれる仲間が出来たのは良かったね。 茨戸も当麻を尊敬までいっているのは意外だった。2人の仲も深まってきている…

彼とカノジョの事業戦略: ~“友達”の売り方、教えます。~

面白い!株式、投資、などビジネスを軸に展開してくるラノベは珍しい。あとがきにもあるが、野心的で挑戦的な作品でした。 ラノベらしく、最初は軽い雰囲気で入り、中盤から終盤へ盛り上がりを作っていて満足度高いです。主人公・真琴と相棒・環の互いの良さ…

チーム

駅伝小説はやはり熱くなる。 箱根駅伝に参加出来なかった大学から選ばれる学連選抜チームにスポットを当てた作品。自分の大学は出られないのに自分は走っていいのか。もう競技を引退するのにどんな気持ちで走ればいいのか。それぞれの悩みがあり、その悩みと…

ハイキュー!! 15

伊達工のチームは未完成だけど、伸び代たっぷり。流石に青葉城西はまとまりがあるから厳しかったけど、仕方ない。 岩泉のエースらしさには痺れました。 烏野と青葉城西は3度目とあって、最初から競り合えるようになってるのが感慨深い。 烏野も手数が増えて…

君は放課後インソムニア(10)

イサキ復活!良かった… ガンタが粋な気遣いを見せたのは良い。 白丸先輩と先生の年末のぐったりした雰囲気が仲の深さを感じる。白丸先輩の誘いで始まる、雪合戦のわちゃわちゃ感が群像劇としても映える。 イサキもカメラ買って、彼女が撮る写真も興味深い。…

ハイキュー!! 14

澤村の離脱は烏野にとって痛手過ぎる。 当たり前のようにコートにいてくれるありがたみを感じることになる。 澤村の代わりに入った、縁下の重圧は相当なものだと思う。 だけど、部活から抜け出した過去を振り返り、今と戦おうと奮起する姿は魅力的です。 山…

君は放課後インソムニア(9)

冬になって、日が暮れるのが早くなって、自分達の季節と言えるのが良いなぁ。 イサキの友人・穴水とクラスメイトの灰田の会話は部活やっている人なら考えるものだけど、動く穴水と立ち止まる灰田、どちら側になるか考えてしまいます。 ガンタとイサキの二人…

君は放課後インソムニア(8)

白丸先輩魅力的過ぎるよ… ガンタ達より、年上だけど親しみやすく、でも芯がしっかりしている。 思い切った決断をしているが、一切後悔しない生き方は憧れるなぁ。 ガンタとイサキの良き先輩として、サポートしてくれるのはありがたいよなぁ。 イサキの病気の…

ハイキュー!! 13

楽しく遊ぶようにバレーする条善寺高校戦が始まる。 見ていて、楽しいチームですね。 ただ、上手くいっている内は良いけど、楽しくない時間にどうするかというのは何事にも通ずるなと。 自由も良いけど、堅い意志も持つことが大事。 和久南戦が始まり、小さ…

仮面幻双曲

ミステリとして、読み応え抜群の長編でした。大山先生は短編、中編のイメージが強かったですが、今作で長編もいけると魅せてくれた。 仮面を被った犯人を捜せという惹かれる設定で最初から最後まで釘付けにされました。 双子、入れ替わり、探偵、地元の有名…

君は放課後インソムニア(7)

前巻の引きで、2人の間に距離が生まれるかと心配でしたが杞憂でした。もっと近くなりました。えっ?笑 イサキの両親も心配して子が1番になるのは仕方ないんだけど、イサキの気持ちを聞いてないのはな… ただ、イサキとガンタにはラジオがあるから。携帯が使え…

校庭には誰もいない

面白い上に読みやすい。 青春とミステリの配分が上手い。 主人公・葉音の心踊る様子や各話の謎の真相が気になって仕方なかったです。また、真相に至るまでの推理もスムーズで良かったです。 葉音の恋というか、憧れ。青春に対するモチベーションは眩しかった…

君は放課後インソムニア(6)

ガンタとイサキが互いに意識し合いながらも、楽しんで過ごせる健全さが良いですね。 友人達が来てわちゃわちゃ過ごすのも夏休みらしくて良い。 ただ、イサキの両親が心配になり介入してくる。それをガンタが男らしく筋を通しつつ無理をしようと提案するのに…

ハイキュー!! 12

大会開始。 扇南高校の強豪校には勝てないと諦めてしまう気持ちはよく分かる。 力の差が分かり切ってるのに試合するのは嫌になってしまう。だけど、倒そうと思う気持ちも大事。結果は出るけど、中身をどうするか。 長身選手の百沢が相手で、最初は手こずるが…

君は放課後インソムニア (5)

ガンタの家族間の話が出てきて、遂にかといったところ。 自分が眠っている間に母親が出て行ったというのは、確かに精神的に来るものがある。だからかと納得。残された父親とのかかわりも気を遣い過ぎていて、優しさだけど、もっと楽に肩の荷を下ろして欲しい…

八月の銀の雪

表紙から素晴らしい。表紙になってる話が1番好きで印象的だっただけに良い絵だなと思います。クジラを見る母と娘の図は読み終えたら心に響くものがあります。 悩みは尽きないけど、気持ちが晴れたならそれで良い。背中を押してくれる作品です。 ぐらぐら揺れ…

月まで三キロ

素晴らしい作品でした! 以前から気になっていたが、読んで良かった!様々な岐路に立つ人達が上を見れるようになっていく短編集。 各話のスポット当たる人物論が自分の心と向き合っていき、視界が開けていく様子は読んでいて安心します。何に悩んでいるのか…

2023年5月読んだ本とおすすめ作品

横浜ネイバーズの2巻、凄く良かった。これから楽しみなシリーズだ。 ミステリとして、Y駅発深夜バスが凄く練られたミステリ短編集で、読み応えありました。 サエズリ図書館のワルツさん1は文庫化で、好きな内容でした。 サクラダリセット読み返しました、…

君は放課後インソムニア (4)

花火大会の次は観測会。期待が膨らみ、様々な人に協力を仰いだからこそ、現実的なところに落とされたのはシビアだなと思いました。 ガンタの父との距離感があったり、彼の掘り下げが徐々に行われていき。 落ち込むガンタに寄り添うイサキはガンタに勇気をも…

リーガルーキーズ!

帯に書いてある推薦通りの内容で非常に満足です! 法律家の一歩手前、司法修習生を掘り下げる物語。 これから法律家になるにあたり未熟な部分があるが、だからこそ試練を乗り越えて成長していく彼らの姿に希望があって良かったです。 また、指導者側も影響を…

余命1日の僕が、君に紡ぐ物語

僕は僕の書いた小説を知らないの改題作品。初めて読んだ時もグッときましたが、今回もまた胸が熱くなります。記憶が薄れていたから、再び今作の良さを初体験出来たようでした。主人公のアキラのようでした。 記憶が一日しかもたない小説家が病、現実に打ちひ…