2022-01-01から1年間の記事一覧
とても癒される小説でした。 動物の愛らしさはなぜ想像しやすいのか。 元警察犬で大型犬なのに、臆病でズルい一面を持っていながらも愛嬌溢れるシャルロットにメロメロです。犬にまつわる問題をミステリ風味に仕上げていて、読んでいて飽きずに最後まで読め…
タイトルの意味が分からず、感動するという感想を知ってどういうことだと気になり、読みました。 家族の形はそれぞれで外からでは内面までは迫れないということですね。 自分の親のことを深く知ろうとしないものだと気付かされました。たしかに自分も親に聞…
サクサク人の裏に触っていく短編集でした。 人の悪となる根幹に触れるようで、読み進めるのが止められない。犯人を切り捨てたり、拾ったり、読み味が独特で、短編集として旨みがあるなと。 話ごとにばらつきがあるのはデビュー作だから仕方ないのかなと。そ…
初エラリイ・クイーン作品でしたが、大満足のミステリでした。 エラリイ・クイーンというのは登場人物の探偵の名前からなのか。 クイーンは食えない奴で飄々と過ごしつつ、要所で頭脳を発揮していて、周りを動かせる能力がある。 会話や言葉のチョイスも良い…
今回は親子、兄妹、家族のことが多かったな。 切っても切り離せない存在故に想いが暴走したり、すれ違ってしまう。 切ない。 寿雪の周りに人が増えていき、寿雪自身戸惑いながらも変化を受け入れているのは高峻の影響が大きい。そして側に置く人達が増えてい…
独特の雰囲気が魅力でした。 何度読んでも心に沁みる良さがありますね。 子供だが、大人びた主人公・奈ノ花がゆっくり成長していく様子を描いている。 確かに周囲より、精神の成長は早いが他の部分はまだ未熟。 奈ノ花が自分と周囲に距離を置いていたが、様…
注目の新作、新刊ともに楽しみです。 特に名探偵のままでいては設定が魅力的。 あとは、ダンまちの久しぶりの続巻は見逃せないです。 ・注目の新作 ポンコツ最終兵器は恋を知りたい 名探偵のままでいて 陽キャになった俺の青春至上主義(1) ポンコツ最終兵器…
辻村深月先生原作を読んでいたので、楽しみにしてました。 映像化することでどんな変化が起きるのか気になっていましたが、登場人物の、こころの軋む痛みがよく伝わってきて胸が痛かった。 立場、境遇が違う少年、少女が特殊なお城に集まり交流していく安ら…
コメディが8割だが、シリアスが2割あり、配分が絶妙でした。 真面目に生きていた主人公には真面目に生きる理由があり、そこも掘り下げることで物語に重みがありました。 サンタとなり、プレゼントを配るのをジョークを交えつつも子供の気持ちを救うという面…
アキ対ヘビ女、デンジ対サムライソード、パワー対ゾンビ、熾烈な先頭で読み応えあります。 アキは姫野さんの気持ちを背負って生きていく強さがありました。姫野さんからのバトンをしっかり受け取っていて、良かった。 吹っ切れて、よりデンジと仲が深まった…
松村涼哉先生は社会から溢れてしまって行き場のない子供達に寄り添う作風で、今作もそうでした。 罪を犯して、更生するのは並大抵のことではなく。周囲からの目、自分で自分を許せなかったり、上手くいかない。 少年院に入った事実から目を背けたくなるが、…
最近後宮の物語に惹かれていたので、実績ある作家の作品ということで楽しみにしていました。 割とある設定だが、じわじわと伝わってくる主人公・玉蘭の焦燥感と成長に読んでいて、釘付けにされました。 後宮で起こる毒にまつわる事件と遭遇し、成長していく…
李奈の作家としての成長を期待していたが、あまりに過激な手段を取ったなと。作家としての生活にダメージを与えるやり方で、本探しに繋がるやり口は驚きました。 ここまで追い詰めるとは思わなくて、若干引きました。 ただ、マンネリを防ぐためには良かった…
似鳥鶏先生の発想と機転には驚かされるばかり。 ユーモアとシビアな面を使い分けて現実を突きつけてくるのは健在で、今作も見事に作者の術中にハマり、心地よいです。 泌尿器科に名探偵という組み合わせは想像外過ぎて読むのが楽しみでした。着眼点は珍しい…
かぐや様のアニメは本当に面白い。 ギャグとシリアスの作風を上手く演出しているので、物語に引っ張られる。 作画や音楽も非常に良い。 声優陣もノリノリで楽しんでいるのが、よく伝わってくる。 かぐやと御行がファーストキスをしてから、2回目に行くまでの…
青崎有吾先生の短編集がとても良かった。ミステリ作家としての歩みがよく感じられます。 他にもおすすめの作品は多々あり、満足です。 エラリイ・クイーンの災厄の町はかなり印象に残りました。 ・おすすめ作品 11文字の檻: 青崎有吾短編集成 アストレア・レ…
マキマさん、強すぎる。彼女は一体何者なんだ。能力の詳細が非常に気になる。 コベニちゃんは精神は不安定だけど、力はあるんだよな。 仲間を失ってもデンジとパワーは変わらないのは頼もしい。それとも、悪魔になったことでドライになったのかは分からない…
結構追い詰められている状況でも、デンジは肝が座ってるなと。他のメンバーもだけど。デンジが投げやりな生き方をしているが、空気を読むこともあるんだなと新たな発見でした。 しかし、チェンソー出した時の狂気さは悪魔も怯えるほどで、これからのデビルハ…
読んだら愛おしくなる主人公でした。 ポンコツサラリーマンだが、文章を書くことが得意である主人公が老舗の会社にひょんなことに入社することに。 周りの社員からのダメ出しを受けながらも、自分の武器を活用していき、会社の風向きを変えていく。 ネガティ…
読んで良かった!そう思える小説と出会えました。 パッケージの良さとあらすじの、人は食べたものと読んだものでできているを読んだら読まずにはいられない。 読書好きには堪らない台詞回しに胸が躍りました。生きていて、本を読まずにはいられない人には響…
とても心ほぐれる短編集です。 家族と上手く向き合えない人を掘り下げていて、胸の奥に眠っていたしこりをほぐしていくような短編集でした。 家族それぞれ事情があり、割り切れない時もある。しかし、時間が経てば見方が変わり、分かり合える時が来るのだと…
アストレアシリーズ最終巻。 正義を証明するため、悪と戦う。 未来のために。 正義とか悪とか、話し合っても平行線を辿るたげ。 未来のために戦うのは単純明確で良い。 オラリオのために、熟練の冒険者達が命をかける姿に胸を打たれました。 それは引き継が…
前作のどこよりも遠い場所にいる君への姉妹作で、前作を読んでなくとも楽しめるが、読んでいた方がより楽しめる構成だったかな。わりと主人公に絡むポジションにいたので。 前作では迷える少年だった和希がすっかり成長していて、頼もしくなっているのを見れ…
以前から気になっていたが、もっと早くに読めば良かった。 それくらい、惹きつけられる物語でした。 思っていたよりもコミカルでシビアな作品でした。 仕事一筋の男がある日家に帰るとエルフがいた。最初に仕事の出来る面を見せていたので、エルフと対面した…
新刊ではS級学園、密室狂乱時代の殺人、青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない、がおすすめです。読み応えあります。 漫画ではアオのハコ、税金で買った本の新刊が印象的でした。 アニメ放送中のチェンソーマンは巻数を重ねるごとに面白くなっていま…
胸を圧倒させられる真実にやられました。 1巻で寿雪と高峻を知ったつもりだったのを痛感させられました。 寿雪、高峻、共に生きながらに業を背負わされる人生で、厳しい試練が続きそうです。 2人の出自の背景は根深く、重たい。だからこそ、そんな2人が徐々…
素晴らしい短編集でした。青崎有吾先生の作品が好きな人ならば読んで損はしない。各所に収録されていた短編を1冊にまとまっているなんて、贅沢過ぎた。 最後の作者解説も面白い。 表題作の過酷な環境においても思考を止めず、考え続けるのは良い。最後の最後…
映画の予告を観た時に観ようと思っていたので、どんな内容なのか気になってましたが、想像以上の厚みのある物語でした。 戦後の行われてはいけない、戦争犯罪を描かれていて、捕虜への非道な扱いに胸が痛みました。 希望が見えない状況で、山本という男が自…
トトの誕生日に起きた謎は様々な推理?があり、どんな真実があるのか気になってましたが、良い具合に馬鹿馬鹿しい落としどころでした笑 なんだかんだで賑やかな日々も良いですね。 弓道場での殺人事件は犯人と被害者の関係性と犯人の胸中は複雑な気持ちにさ…
咲太と麻衣さんに平穏なクリスマスは来ないのか。 霧島透子を何とか突き止めないと麻衣さんに危険が迫るというメッセージから、彼女に迫ろうとするが中々尻尾を見せない。咲太の働いている塾で教え子が増えることになり、その教え子・姫路の思春期症候群の対…