サクサク人の裏に触っていく短編集でした。
人の悪となる根幹に触れるようで、読み進めるのが止められない。犯人を切り捨てたり、拾ったり、読み味が独特で、短編集として旨みがあるなと。
話ごとにばらつきがあるのはデビュー作だから仕方ないのかなと。それか自分が飲み込めない部分があったのかなぁ。
先に刑罰を読んでるから、引っかかたのかもしれない。
とはいえ、あらすじに書かれていた老医師の短編は印象的でした。インパクトありました。
様々な犯罪者を描いていて、興味深く読めました。
一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の末っ子。エチオピアの寒村を豊かにした、心やさしき銀行強盗。―魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの真実を鮮やかに描き上げた珠玉の連作短篇集。2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた傑作!