羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

創元推理文庫

刑罰

タイトル、表紙に惹かれて読みましたが、中々パンチの効いた短編集でした。必要な部分のみ描いて、不要な部分は削いでいるような文章で、切れ味鋭い短編ばかりでした。 また、ふわっとしたまま、そのまま終わる話もあったりと作者の発想の良さが伝わってくる…

定価のない本

タイトルから気になって読みましたが、ミステリとしても、戦後の日本が見えたり、本に関わる人達の苦境があったりと様々な要素が詰まっているので、最初から最後まで気が抜けない。しかし、読み終わった後は非常に胸が熱くなりました。 タイトルの定価がない…

サスペンス作家が人をうまく殺すには

あらすじから面白そうな気配がプンプンしてましたが、想像以上に楽しめました。 海外小説を読み慣れてなくとも、入りやすい作品かなと。 主人公・フィンレイが物騒な殺人事件に巻き込まれていくのが非常に軽快で、思わず笑ってしまいます。殺人なんてやるつ…

探偵は友人ではない

青春ミステリ作品でもかなり好きなシリーズの2作目。 表紙が単行本から変わっていたが、これはこれで良いですね。 内容としては、前作の探偵は教室にいないに比べて、よりなぜそんな不思議なことが起きるのか、起きた背景を掘り下げる解像度が増していたなと…

ペンギンは空を見上げる

最高の読書体験でした。 ちょっとしたミステリがありつつも軸は少年、少女の成長物語。 思春期の葛藤と成長、そして希望が詰まっていて、心に響く成長物語になっていました。 心洗われるとはこのことか。 主人公・ハルがなぜ風船ロケットを飛ばし、宇宙を目…

夏を取り戻す

1年振りに再読。 夏の季節にピッタリの作品だ。2度目なので俯瞰して読めました。伏線の貼り方が上手いなと改めて確認出来ました。 また、見逃していた部分を発見できて、何度読んでも考えさせられる小説だなと。 小学生達が失踪した理由、そして、調査する側…

今だけのあの子

イヤミスの印象が強い作者だが、前向きに終わる作品もあるのかと、新しい発見でした。多少イヤミス要素はありましたが、全体的に見れば希望がある感じでした。 女性同士の関係を描く短編集。 どれも粒揃いで惹き込まれます。短編でありながら、物語としての…

ネクスト・ギグ

最高にロックでミステリー。 不可解な殺人がライブ中に起きることで、なぜ殺されたという謎とロックとは何か。という問いかけが繰り返される。 共に、興味を惹いて仕方なかった。 音楽に詳しくなくとも、作中の説明が優しくて、かつ頭に入りやすい精神的な…

臨床探偵と消えた脳病変

粒揃いの短編集でした。 各話の構成が素晴らしくて、物語に入って、出るときまで計算されているようでした。 表題作はミステリーズ新人賞で何度か読んでますが、それでも味わえる奥深さがありますね。 表題作以外も良かったです。 医療ミステリーですが、良…

優等生は探偵に向かない

待望の続巻が来た。 前巻の自由研究には向かない殺人から続いているというのが、こう作用するのかと。 ピップが探偵として動くことについて悩み、苦しむ。それは前回犯人を見つけだしてやり遂げたから。良いことだけではないのを知っている。今巻も探偵とし…

慟哭は聴こえない: デフ・ヴォイス

もう、このシリーズ大好き。 障害を抱えている人達の叫びや苦しみには心が苦しくなるが、その状況は現実でもあるのだと思うと勉強しないといけないなと思う。 今回は短編構成だがどの話も粒揃い。各話、テーマに沿った展開で、最後まで読むとひしひしと切な…

龍の耳を君に 文庫

前巻で終わらずにシリーズ化してくれたのは嬉しいです。 荒井が家庭、仕事で悩みながらも困っている人を見捨てられない優しさがある。 その性分が今回、人助けにつながっていて良い。 ろう者がろう者を犯罪にハメたり、障害を持っている人が証言をしたり、…

償いの雪が降る

続編の新刊が発売されるそうで、気になってたら今作が先というので読みました。 想像以上にタイトルが胸を打つ展開でした。 主人公・ジョーか殺人の罪を負った罪人・カールの話を聞き、伝記を書くことに。 カールの様子や関係者の話を聞いていくうちに不審…

強欲な羊 文庫

ミステリーズ新人賞受賞作品集の監獄舎の殺人で表題作を読んでいて、他の話も気になって読みました。 やはり、表題作が鮮烈で印象深くて何度読んでも良い意味でイヤな気持ちになります。 認識を誤らせる展開とその伏線の回収方法が非常にいやらしさがあって…

オーブランの少女 文庫

デビュー短編集でこのクオリティーは凄い! あらすじから女性の闇を描かれていそうで期待しでしたが、軽々と期待を超える1冊になっていました。 驚き、イヤミス、笑い、切実、ホッとする。短編集でそれぞれの話の余韻が様々で非常に良い。各話の謎はもちろ…

夜叉沼事件 創元推理文庫

今回は身に危険が迫ったりしなさそうで、安心して読めました。 ミステリーと俊介、ジャンヌ、アキの変化を感じられるのが噛み合っていて、良い読み応えでした。バランスが取れていました。 野上さんが俊介に諭すところや、店長がアキを思って手配したりと大…

幻竜苑事件 創元推理文庫

小さな少女からの依頼から幕が上がる。 幻竜苑という旅館で起こる不可解な事件、昔起きた謎の失踪、今と過去が交差するミステリーでした。 犯人のトリックには驚いたし、動機に関してはゾッとするものがありました。 しかし、俊介の真っ直ぐな心が折れるこ…

月光亭事件 創元推理文庫版

太田忠司先生の作品が気になっていた中、手に取りやすそうな今作を読みました。 少年探偵・狩野と犬・ジャンヌが探偵・野上のお手伝いすることに。そんな時に依頼が来て事件に巻き込まれる。 無邪気な狩野の性格に頬が緩む。 ジャンヌの振る舞いにも愛おし…

名探偵の証明 蜜柑花子の栄光 文庫

名探偵のあり方を探求し続けたシリーズの最終巻。 前巻から登場した祇園寺が再び登場してきて、蜜柑と相方の日戸が振り回される。 蜜柑の名探偵として試される連続謎解きにカタルシスを感じつつも違和感があり、全てが収拾していく結末は見事としか。 途中…

探偵は教室にいない 文庫

単行本が大好きで読み返したりしていた作品で、文庫化されるのは嬉しい。 しかも、単行本にはなかった作者のあとがきが入っている。 内容としては、中学生男女4人とひきこもり探偵が登場する青春日常ミステリー。 各話スポット当てられる子たちが話の終わり…

開化鉄道探偵 文庫

発売時から表紙やあらすじで気になってはいたが、手が出せてなかった。 もう勢いで読もうと思いきって買いましたが、満足出来る作品でした。 探偵に弱い人からすると、今作の探偵ポジの草壁が魅力に見えるでしょう。 飄々と事件を探っていく振る舞いが良い…

リバーサイド・チルドレン 文庫

叫びと祈りでガッツリ作者に心掴まれたので、次作のリバーサイド・チルドレンは楽しみにしてました。 今回も異国カンボジアを舞台にしていて、本筋とは離れた情報描写がうまくて頭の中で主人公達が過ごす風景が想像出来て、それだけでも心地よいです。 主人…

叫びと祈り 文庫

作者の別作品が文庫化されるので読み返しました。 外国の様々な場所が舞台になっていながら語り手が多言語を話せる日本人ということで、話に入りやすいのは大きいです。 また、場所や風景、感情等の描写が上手いので、文章読んでいて頭に入ってきやすいです…

自由研究には向かない殺人

タイトルに惹かれて読みましたが、読んで良かったです! 今年読んだミステリー作品の中でも屈指の面白さでした。 主人公のピップが非常に魅力的で、物事に対しての向き合い方や友達への配慮などが優れている。 そんな彼女が地道な調査や綱渡り的な活躍を見…

名探偵の証明 密室館殺人事件 文庫

前巻の屋敷の最後について、どう書かれているのか気になっていましたが、あまり言及されてなかった。 書くだけ野暮か… ただ、蜜柑が屋敷の影響を受けていたのでそういう事なんだろう。 蜜柑が名探偵としてのあり方に悩んでいるので語り手にならず、代わりに…

名探偵の証明 文庫

シリーズの続巻が文庫化されるので読み返しました。 改めて読んでも、名探偵の生き様を貫く屋敷の姿はかっこいい。 名探偵は常に犯人と対するが、その結果次第では一般人などに馬鹿にされたり警察から厄介者扱いを受けてしまうという、名探偵の負の部分に焦…

屍人荘の殺人 文庫

剣崎シリーズの始まりの1巻。 単行本既読で映画も鑑賞済み。シリーズの新刊が発売されるので読み返しました。 内容は大体は知っているから確認するようになってしまったが明智さんと葉村くんの関係は何度読んでも良い。 気になったのは、葉村くん、比留子の…

夏を取り戻す 文庫

単行本発売時から気になっていて、どんなミステリーかと思ったら、少年の成長と大人の後悔が混ざり合って成長と変化を生み出す素晴らしい小説でした。 もちろんミステリーとしても緻密な采配で伏線を伏せたり回収したりしていて、真相を追っていく過程を読…

アルファベット・パズラーズ 文庫

アルファベットに因んだ事件が4話並ぶ短編集。 安楽椅子探偵モノで最初は軽い気持ちで読み進めていけるが事件の真相に迫っていくうちに、いったいどんな仕掛けがあるのかワクワクしました。 アルファベットの意味に込められた、想いが分かる幕引きは魅力的…

グラスバードは還らない 文庫

単行本既読です。 一度読んだ時は事件の場面やトリックが詰められなかったが今回2読目したら細かく把握することが出来て、より話に入れました。 最初のプロローグが持つ意味を考えて、話を読み進めていくと思いますが、全てが解明されてまたプロローグに還…