羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2023年2月購入予定&注目作品

2月刊行作品で気になる作品をまとめました。 読むのが楽しみな作品が多々ありました。 ・注目作品 99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!? 2 〜真の力に目覚めて始まる100回目の人生〜 蝉かえる 虚構推理短編集 岩永琴子の密室…

リエゾン ーこどものこころ診療所ー(10)

子供の好奇心は侮れず、色々なことに興味が出てくると質問攻めに合うのは大変だよなぁ。 でも、それは悪いことではないだけに、親次第のところはあるが、出来るだけ相談に乗って、自分で調べたり考えたりと出来たりと導くのが良いよね。それが難しいわけだが…

風が強く吹いている

箱根駅伝でマラソン熱が高まって、さらに今作を読んだら走る意味を考えることになりさらに熱量が高まりました。速くではなく、強く。 走る辛さ、苦しみ、喜びを描いていて、ランナーに敬意が増しました。また、箱根駅伝を走る学生達、実業団、プロランナー、…

リエゾン ーこどものこころ診療所ー(11)

ドラマ化おめでとうございます。 さておき、今回は障害を抱えた大学生への就職活動の支援と子供の習い事について。 就職するにしても、様々な困難が待っているのか勉強になります。 環境的にも、人間関係、そして障害を抱える自身への葛藤、ぼろぼろになるの…

女子的生活

坂木司先生の作品は読むと元気が湧いてきて、良いです。 性の悩みをテーマにしていて、女性の処世術を描きつつも男の生きづらさも見ているので、終始フェアな物語だなと。ミキが男で女の社会を生き抜いていく力強い姿勢には勇気が貰えました。 ミキが生きづ…

此の世の果ての殺人

凄く良かった。 終末、廃退した空気、淡々と進む展開。非常に好みのシチュエーションで、楽しんで読めました。滅びるのが決まった世界で、死を待つのみの状況で起きる殺人。興味が湧かないわけがない。 事件を追っていった末の結末は苦さがありつつも明るい…

東大に名探偵はいない

東大出身作家を集めたアンソロジーというのは珍しいですね。 個人的に市川先生、辻堂先生作品が好きなので、読みました。 2作家はもちろんですが、どの短編も粒揃いで面白かったです。 読んだ後スッキリする話やイヤミス的な締めをする話もあったりと、揺さ…

後宮の烏 4

寿雪の優しさが仇になるのは嫌だな。徐々に寿雪の良さが広まっていくことで反乱分子だとみなされてしまうのは切ない。生まれのしがらみがより深くなってきた。 後宮では影が薄い存在だったが、徐々に存在感が増えてきて、扱いに困るように。 読者からすると…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18

待っていた新刊。 ベルやオラリオ中を洗脳していたフレイヤへの怒りが収まらないオラリオの面々。 強敵フレイヤファミリアが相手ということで、かなり厳しい綱渡りを繰り広げていました。 圧倒的な力の前に屈するのかとハラハラしながらも、微かな可能性を拾…

ツルネ ―風舞高校弓道部― 3

湊達が2年生になり、新体制に。様々な学校に新入部員が入り、変化が起きている描写があり、また今時の学校も登場してきて、バラエティに富んでいました。 心機一転して、再スタートを切る風舞高校。 愁の後輩に厄介者が現れたり、七緒がスタメンが落ちたりと…

シャガクに訊け!

意外にもと言ったら失礼ですが、楽しく読めました。 社会学に興味があり、読んでみたが面白かったです。 大学生というのがまた良い。大人でも子供でもない年頃の揺れ動く心境と行動を学問と結びつけると納得がいきます。 主人公のえみるが弱さを持っていても…

ツルネ2 風舞高校弓道部

全国大会に挑む風舞高校。 しかし、気の緩みから自分の射を出来ずに地方大会で敗退してしまう。 流石にトントン拍子にはいかないか。 気を引き締めるためには良かったのではないか。 湊とマサさんの関係が揺らいだのは互いに未熟さがあって、行き違いが起き…

ツルネ 風舞高校弓道部

アニメ2期が始まったので復習のため読み返しました。 1度読んで、アニメを見ていても、最初の湊の早気の苦しみは辛い。 その分、マサさんや弓道部の仲間との交流が湊を癒していくのが心に沁みる。 ただ、初めから上手くいかない。 弓を引く仲間同士、仲良く……

公務員、中田忍の悪徳 (5)

アリエルのために忍が出来ることを尽くして、遂に自立へ。いつまでも忍の家で愛玩動物として置いておくわけにはいかないのは分かるが、もう少し導かないと…と思っていたら、やはりなと。言葉が話せるようになり、チャットも出来るようになっても、アリエルの…

公務員、中田忍の悪徳 (4)

表紙の躍動感良いね〜 忍とアリエルの生活が根づいてきた頃にやってくる、忍の限界。最初から今まで、ありとあらゆる可能性を想定して、未知のエルフと生活を送ってれば、そうなるか。 一から百まで細かく、考え続けて、仕事や日常が乱れないわけがない。 凡…

公務員、中田忍の悪徳 (3)

2人目のエルフが登場!?ということでしたが蓋を開けたら、そういうことかと納得。 アリエルの仲間と思いきや、アリエルの羽を見つけることで、エルフの存在を確信する環が登場。 新しく登場した環の背景を想うと泣けてくる。 辛い生活を送っていた環にとっ…

陽キャになった俺の青春至上主義

これは新たな青春ラブコメだ。 陽キャ、陰キャ、問わず仲良くなって、その枠組みそのものと向き合っていく様子はまさにそう。 序盤は軽いラブコメで、中盤以降に陽、陰という個人の性質について掘り下げていく。 軽い雰囲気で、ズイズイ進んでいく展開が良い…

ドールハウスの惨劇

素晴らしい! 高校生の男女の仲だったり、友情を描きながらもミステリとして強いフックを用意しているのは青春ミステリとして文句なし。 というか、最初から最後まで作品に浸れた感じがしました。 惨劇から程遠い日常から徐々に惨劇に近づいていく様子に胸が…

麦本三歩の好きなもの 第二集

住野よる先生の引き出しの多さが分かるシリーズ。 三歩の日常は読者にとって非日常的に感じるから良い。三歩の生き方はとても良いなと思うが、中々出来ない。だから、読むのが楽しい。 ふわふわした生活から、心抉られる箇所もあり、緩急が上手くついている…

#塚森裕太がログアウトしたら

読んでいて、胸が詰まる思いでした。 タイトルと作品のテーマに惹かれて読みましたが、性にまつわることから始まり、個人の問題に踏み込むのが魅力的でした。 主人公・塚森裕太が同姓愛者だと周囲にカミングアウトし、様々な人に影響を与えていく。 苦しむ人…

プロトコル・オブ・ヒューマニティ

壮絶な物語を浴びたようでした。 SF要素がありつつも本筋は息子と父の関係、ダンサーとしてのあり方が問われていたのかな。 主人公がダンサーとして致命的な怪我をして、AIに頼ることに。その過程で、人間の動きをAIに学ばせるために必要な人間性と再現性が…

BEASTARS 21

揺らぎ始めた肉食獣と草食獣の境界線。 ルイの記者会見での台詞はまさに、裏市をとりまく問題を表に出すということで、勇気を出して言葉を投げかけるところは良かったですね。 レゴシはメロンとルイは市民と。 2人で世界と戦っている様子は見事でした。 最後…

2023年1月1日から1月10日までに読んだ作品とおすすめ作品

だいぶ読書意欲が増えてきて、かなり読めました。 読み返した作品、漫画等面白かったです。 ・おすすめ作品 15歳のテロリスト よるのばけもの 処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな 女子的生活 薫る花は凜と咲く6 ざつ旅-That'…

公務員、中田忍の悪徳 (2)

予測不能の展開に読んでいて、興味深いです。 中田忍がアリエルと生活を続けていくことで考えることがたくさん。そして周りから問われる変化についてところん悩む。中田忍のあり方がよく分かる話でした。 現代の法律と照らし合わせて、アリエルに生活を与え…

2022年下半期おすすめのラノベ

2022年下半期に読んだおすすめのラノベを紹介していきます。 個人的ベスト3は わたしはあなたの涙になりたい チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日 砂の上の1DK です。 ・おすすめの作品 わたしはあなたの涙になりたい S級学園の自称「普通」…

ルリドラゴン 1

発売前から気になっていた作品。 少女に突然ツノが生えてきて、生活が一変する。 非日常の様で、日常。だけど非日常のワクワクもある。無敵か。 主人公・ルリが戸惑いながらも、向き合って変わっていく様子は瑞々しくて、読んでいて心が洗われるようだ。 ド…

ざつ旅-That's Journey- 8

やっぱり、この作品を読むと旅に出かけたくなる。 ちかが旅をして、巡り合わせを楽しんで、漫画に取り入れていく様子はとても良いです。 また、視野が広がり考えも変わっていく感覚を表現するのが上手い。 学生から社会人の狭間を描いていて、チカや周りの人…

2022年下半期おすすめの文芸作品

2022年下半期に読んだ文芸作品のおすすめを紹介していきます。 全体的に重めですが、読み終えた後は新たな気持ちと出会う感覚がある作品ばかりです。 ・おすすめ作品 汝、星のごとく 付き添うひと 傲慢と善良 ペンギンは空を見上げる 君といた日の続き 死に…

薫る花は凛と咲く(6)

前巻で凛太郎の薫子への想いが溢れて、薫子も凛太郎への気持ちを確認する。 初めから両想いが伝わってきたから、不安はなかったです。 変に引き伸ばさずに2人が気持ちを伝え合えて、すれ違わずに心通わせることが出来て良かった。真っ直ぐに好きを貫く姿を見…

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな

久しぶりに読み返しましたが、良かった。 喪失を抱えた少年が思春期の悩みを抱えた友人達とバンドを組み、生きるための活路を見出していく。それぞれ事情があって、でも味気ない学校生活を変えたい意思を持つことで、周りから何言われようとぶれない強さ、団…