幻冬舎文庫
住野よる先生の引き出しの多さが分かるシリーズ。 三歩の日常は読者にとって非日常的に感じるから良い。三歩の生き方はとても良いなと思うが、中々出来ない。だから、読むのが楽しい。 ふわふわした生活から、心抉られる箇所もあり、緩急が上手くついている…
読んでいて、胸が詰まる思いでした。 タイトルと作品のテーマに惹かれて読みましたが、性にまつわることから始まり、個人の問題に踏み込むのが魅力的でした。 主人公・塚森裕太が同姓愛者だと周囲にカミングアウトし、様々な人に影響を与えていく。 苦しむ人…
数年ぶりに読み返しましたが、熱くなりました。 社会人野球、クラブチームにスポットを当てていて、様々な立場の人達の野球にかける想いが詰まっていて胸が熱くなります!どの話も登場人物が諦めようとしていたところからの奮起が見られて、結末まで引き寄せ…
最近、岩井圭也先生の作品にハマっていて、今作は刑務所の医者という未知な職場を舞台にしているので気になりました。 主人公の史郎が母の介護についてや自分のやりたいことではない刑務所で医者の仕事をすることについて、考えていき、変化していく様子は…
タイトルの通り、苦しくたって、やるせなくても生きている限りは生きづけないと。 そんな気になるお話の短編集でした。 生きていて悩みは尽きないというのが嫌でも分かりました。 現実に直面して落ち込みそうでも、悩みながら自分と向き合っていくのは読み…
作家や編集者の非日常な生活をブラックなユーモアを交えて、遊んでいる短編集でした。 売れない作家達の執念や執拗に編集者に迫るテクニックは不気味すぎて笑ってしまいますが、編集者側からすると迷惑すぎる… 作家と言えば印税生活の印象がありますが、シ…
単行本から文庫へ。 表紙が変わって、第一集というのもついた。 住野よる先生の作品で初めてシリーズ化が決まっているということで注目な作品です。 表紙の通り自由に生きている三歩の日常を覗くのは楽しい。 日々の些細な幸せを見逃さないのは大事だし、生…
筏田かつら先生の甘い、そしてちょっと辛い恋の物語でした。社会人の県庁職員・浩己と凄腕の職人・彬が仕事の関係から休日お手伝いに行き、関係を育み、次第に恋に落ちる。1巻完結だから駆け足気味な展開で、もっと話を広げられるんじゃないかと惜しい気待ち…