羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

キャラ・ライト文芸

女子的生活

坂木司先生の作品は読むと元気が湧いてきて、良いです。 性の悩みをテーマにしていて、女性の処世術を描きつつも男の生きづらさも見ているので、終始フェアな物語だなと。ミキが男で女の社会を生き抜いていく力強い姿勢には勇気が貰えました。 ミキが生きづ…

此の世の果ての殺人

凄く良かった。 終末、廃退した空気、淡々と進む展開。非常に好みのシチュエーションで、楽しんで読めました。滅びるのが決まった世界で、死を待つのみの状況で起きる殺人。興味が湧かないわけがない。 事件を追っていった末の結末は苦さがありつつも明るい…

東大に名探偵はいない

東大出身作家を集めたアンソロジーというのは珍しいですね。 個人的に市川先生、辻堂先生作品が好きなので、読みました。 2作家はもちろんですが、どの短編も粒揃いで面白かったです。 読んだ後スッキリする話やイヤミス的な締めをする話もあったりと、揺さ…

後宮の烏 4

寿雪の優しさが仇になるのは嫌だな。徐々に寿雪の良さが広まっていくことで反乱分子だとみなされてしまうのは切ない。生まれのしがらみがより深くなってきた。 後宮では影が薄い存在だったが、徐々に存在感が増えてきて、扱いに困るように。 読者からすると…

ツルネ ―風舞高校弓道部― 3

湊達が2年生になり、新体制に。様々な学校に新入部員が入り、変化が起きている描写があり、また今時の学校も登場してきて、バラエティに富んでいました。 心機一転して、再スタートを切る風舞高校。 愁の後輩に厄介者が現れたり、七緒がスタメンが落ちたりと…

シャガクに訊け!

意外にもと言ったら失礼ですが、楽しく読めました。 社会学に興味があり、読んでみたが面白かったです。 大学生というのがまた良い。大人でも子供でもない年頃の揺れ動く心境と行動を学問と結びつけると納得がいきます。 主人公のえみるが弱さを持っていても…

ツルネ2 風舞高校弓道部

全国大会に挑む風舞高校。 しかし、気の緩みから自分の射を出来ずに地方大会で敗退してしまう。 流石にトントン拍子にはいかないか。 気を引き締めるためには良かったのではないか。 湊とマサさんの関係が揺らいだのは互いに未熟さがあって、行き違いが起き…

ツルネ 風舞高校弓道部

アニメ2期が始まったので復習のため読み返しました。 1度読んで、アニメを見ていても、最初の湊の早気の苦しみは辛い。 その分、マサさんや弓道部の仲間との交流が湊を癒していくのが心に沁みる。 ただ、初めから上手くいかない。 弓を引く仲間同士、仲良く……

ドールハウスの惨劇

素晴らしい! 高校生の男女の仲だったり、友情を描きながらもミステリとして強いフックを用意しているのは青春ミステリとして文句なし。 というか、最初から最後まで作品に浸れた感じがしました。 惨劇から程遠い日常から徐々に惨劇に近づいていく様子に胸が…

麦本三歩の好きなもの 第二集

住野よる先生の引き出しの多さが分かるシリーズ。 三歩の日常は読者にとって非日常的に感じるから良い。三歩の生き方はとても良いなと思うが、中々出来ない。だから、読むのが楽しい。 ふわふわした生活から、心抉られる箇所もあり、緩急が上手くついている…

#塚森裕太がログアウトしたら

読んでいて、胸が詰まる思いでした。 タイトルと作品のテーマに惹かれて読みましたが、性にまつわることから始まり、個人の問題に踏み込むのが魅力的でした。 主人公・塚森裕太が同姓愛者だと周囲にカミングアウトし、様々な人に影響を与えていく。 苦しむ人…

プロトコル・オブ・ヒューマニティ

壮絶な物語を浴びたようでした。 SF要素がありつつも本筋は息子と父の関係、ダンサーとしてのあり方が問われていたのかな。 主人公がダンサーとして致命的な怪我をして、AIに頼ることに。その過程で、人間の動きをAIに学ばせるために必要な人間性と再現性が…

2022年下半期おすすめの文芸作品

2022年下半期に読んだ文芸作品のおすすめを紹介していきます。 全体的に重めですが、読み終えた後は新たな気持ちと出会う感覚がある作品ばかりです。 ・おすすめ作品 汝、星のごとく 付き添うひと 傲慢と善良 ペンギンは空を見上げる 君といた日の続き 死に…

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな

久しぶりに読み返しましたが、良かった。 喪失を抱えた少年が思春期の悩みを抱えた友人達とバンドを組み、生きるための活路を見出していく。それぞれ事情があって、でも味気ない学校生活を変えたい意思を持つことで、周りから何言われようとぶれない強さ、団…

よるのばけもの

再読したら、1度目とは違った感覚になって読み終えられました。 インパクトは薄いかもしれないが、周囲を気にして生きていた主人公にとっては革命を起こしたんだなと。 学生の頃の夜は大人とは違う悩みや迷いを呼ぶ。 主人公・あっちーが想像が膨らみすぎて…

15歳のテロリスト

胸に突き刺さる物語。 少年犯罪を取り上げた名作。なぜ15歳の少年・篤人がテロリストになったのか。そこに至るまでのプロセスが切なくて辛い。 未成年が加害者なら罪を犯しても守られる。 では、被害者の気持ちは誰が守るのか。 心揺さぶられる題材を上手く…

シャルロットの憂鬱

とても癒される小説でした。 動物の愛らしさはなぜ想像しやすいのか。 元警察犬で大型犬なのに、臆病でズルい一面を持っていながらも愛嬌溢れるシャルロットにメロメロです。犬にまつわる問題をミステリ風味に仕上げていて、読んでいて飽きずに最後まで読め…

ウズタマ

タイトルの意味が分からず、感動するという感想を知ってどういうことだと気になり、読みました。 家族の形はそれぞれで外からでは内面までは迫れないということですね。 自分の親のことを深く知ろうとしないものだと気付かされました。たしかに自分も親に聞…

犯罪

サクサク人の裏に触っていく短編集でした。 人の悪となる根幹に触れるようで、読み進めるのが止められない。犯人を切り捨てたり、拾ったり、読み味が独特で、短編集として旨みがあるなと。 話ごとにばらつきがあるのはデビュー作だから仕方ないのかなと。そ…

災厄の町〔新訳版〕

初エラリイ・クイーン作品でしたが、大満足のミステリでした。 エラリイ・クイーンというのは登場人物の探偵の名前からなのか。 クイーンは食えない奴で飄々と過ごしつつ、要所で頭脳を発揮していて、周りを動かせる能力がある。 会話や言葉のチョイスも良い…

後宮の烏 3

今回は親子、兄妹、家族のことが多かったな。 切っても切り離せない存在故に想いが暴走したり、すれ違ってしまう。 切ない。 寿雪の周りに人が増えていき、寿雪自身戸惑いながらも変化を受け入れているのは高峻の影響が大きい。そして側に置く人達が増えてい…

また、同じ夢を見ていた

独特の雰囲気が魅力でした。 何度読んでも心に沁みる良さがありますね。 子供だが、大人びた主人公・奈ノ花がゆっくり成長していく様子を描いている。 確かに周囲より、精神の成長は早いが他の部分はまだ未熟。 奈ノ花が自分と周囲に距離を置いていたが、様…

暗闇の非行少年たち

松村涼哉先生は社会から溢れてしまって行き場のない子供達に寄り添う作風で、今作もそうでした。 罪を犯して、更生するのは並大抵のことではなく。周囲からの目、自分で自分を許せなかったり、上手くいかない。 少年院に入った事実から目を背けたくなるが、…

後宮の毒華

最近後宮の物語に惹かれていたので、実績ある作家の作品ということで楽しみにしていました。 割とある設定だが、じわじわと伝わってくる主人公・玉蘭の焦燥感と成長に読んでいて、釘付けにされました。 後宮で起こる毒にまつわる事件と遭遇し、成長していく…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング

李奈の作家としての成長を期待していたが、あまりに過激な手段を取ったなと。作家としての生活にダメージを与えるやり方で、本探しに繋がるやり口は驚きました。 ここまで追い詰めるとは思わなくて、若干引きました。 ただ、マンネリを防ぐためには良かった…

名探偵外来 泌尿器科医の事件簿

似鳥鶏先生の発想と機転には驚かされるばかり。 ユーモアとシビアな面を使い分けて現実を突きつけてくるのは健在で、今作も見事に作者の術中にハマり、心地よいです。 泌尿器科に名探偵という組み合わせは想像外過ぎて読むのが楽しみでした。着眼点は珍しい…

会社を綴る人

読んだら愛おしくなる主人公でした。 ポンコツサラリーマンだが、文章を書くことが得意である主人公が老舗の会社にひょんなことに入社することに。 周りの社員からのダメ出しを受けながらも、自分の武器を活用していき、会社の風向きを変えていく。 ネガティ…

ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日

読んで良かった!そう思える小説と出会えました。 パッケージの良さとあらすじの、人は食べたものと読んだものでできているを読んだら読まずにはいられない。 読書好きには堪らない台詞回しに胸が躍りました。生きていて、本を読まずにはいられない人には響…

神様の思惑

とても心ほぐれる短編集です。 家族と上手く向き合えない人を掘り下げていて、胸の奥に眠っていたしこりをほぐしていくような短編集でした。 家族それぞれ事情があり、割り切れない時もある。しかし、時間が経てば見方が変わり、分かり合える時が来るのだと…

また君と出会う未来のために

前作のどこよりも遠い場所にいる君への姉妹作で、前作を読んでなくとも楽しめるが、読んでいた方がより楽しめる構成だったかな。わりと主人公に絡むポジションにいたので。 前作では迷える少年だった和希がすっかり成長していて、頼もしくなっているのを見れ…