帯と紹介に惹かれて読みました。
貧富の差がある社会だからこそ、読まれるべき物語でした。
貧しくても、未来に希望を抱いていた2人の絆の行く末に不安が膨らみ始めてから結末に至るまでの流れがスピーディーで息をつく暇がなかった。
2人で一つの目標に向かって生きていたかっただけなのに… 哀しく、寂しい幕引きに胸が痛む。なんでこうなってしまうんだろうと。貧しくても一日一日を生きていた日々はかけがえのないものだった。
いつか自分たちの土地を持ち、
ニワトリやウサギを飼い、
土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。
自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。
貧しい渡り労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、
哀しくも愛おしい名作が新訳で登場!