羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コーチ

人に仕事を教えることは難しい。様々な性格、向き不向きがあるから型通りの教えになってはならない。 今作は能力があるが、燻っている刑事の背中を押すコーチ的存在である向井が非常に魅力的。意味深で掴みどころがないが教えられた人からすると救いの声にな…

2023年11月購入予定&注目作品

楽しみな作品を見逃さないようにしたい。 好きなシリーズ、新作が発売予定で嬉しい限り。 ・注目作品 税金で買った本(9) 星を編む 透明になれなかった僕たちのために 薫る花は凛と咲く(10) 凪の海 横浜ネイバーズ(3) これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士(1)…

二番目な僕と一番の彼女

読んだ人のレビューがよくて、読みました。 読んで良かったです。 主人公・一、ヒロイン・千夏の関係の始まりはよくあるものでしたが、落ち着いた雰囲気があり安定感あるなと思いました。コミュニケーションが自然な感じが良いです。 それぞれの家庭事情が明…

葬送のフリーレン(3)

師弟関係のあり方がそれぞれ味があって良い。フェルンがフリーレンに似ているのはなんだか嬉しい。 シュタルクは臆病を飼い慣らし始めていて素晴らしい。戦士として大事なことは忘れてないから好きです。 フェルンもなんだかんだでシュタルクを知り始めてい…

葬送のフリーレン (2)

フリーレンはぼーっとしていたり、シビアに判断していたり、強さゆえの余裕がある感じが良い。 弟子のフェルンは随分成長していて、図太さを身につけているのが魅力ですね。頼りになります。 シュタルクの覚悟が決めきれない弱さは戦士ゆえのもので、人間味…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 X 怪談一夜草紙の謎

李奈が売れっ子作家みたいな扱いを受けて戸惑っている様子は現実でもあるのかなと想像してしまう。だけど李奈が地に足つけた歩みをしているから揺らぐ心配がないのは非常に安心で、応援したくなります。地道にめげずに小説と向き合っていたから、簡単に天狗…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10

2年生編も大詰めの3学期。 最初の試験から退学者を想定する試験になっていて、ピリピリした空気が漂っている。それで緊迫感が生まれていました。 もう2年生だから、登場人物に愛着が湧いてきてしまうから辛いものがあった。 坂柳、堀北、一ノ瀬、龍園、それ…

公務員、中田忍の悪徳 (7)

怒涛の暴露合戦から目が離せない。 表紙の通り、ヒロイン達にスポットを当てた話になっていて、今までの積み重ねが爆発した感じでとても良かった。それぞれ違う形で忍を想っていた。環が1番成長していて、彼女の魅力が出ていました。アリエルの馴染み具合も…

手のひらの音符

あぁ、心に届く台詞が散りばめられていて、読み終わるのが非常に惜しい気持ちになりました。好きな仕事で誇りを持っていた会社の事業が撤退することになり、途方にくれる。 人は立ち止まる機会がないと、いつまでも日常は続くものだと思ってしまうものなのか…

その着せ替え人形は恋をする(12)

クリスマスに対するスタンスが五条くんと海夢で違いすぎる笑 海夢の浮かれ具合からの五条くんの衣装作りへの熱い想いには揺さぶられます。五条くん祖父の理解は助かりますね。 満足せずに理想を掴むためにもがく姿はまさにクリエイター。そこに寄り添う海夢…

恋より青く 1

設定に惹かれて読みました。 友情、恋愛でもない関係と謳っているが1巻の段階では、同士みたいな感じかな。 何か夢中になるものが見つからない高峯が本好きの咲倉が出会い、互いに歩み寄り、距離を縮めていくのが魅力的でした。足踏みすることなく進んでいく…

お仕事の勇気を貰える映画 北極百貨店のコンシェルジュさんを観てきた。

予告映像を見てから気になっていました。 コンシェルジュという接客能力が問われる仕事に憧れた主人公が自分もコンシェルジュになる。そこは絶滅危惧種のお客様が集まる北極百貨店で、種族の特性に合った接客をしなくてはならないから大変だ笑 最初は空回り…

法医昆虫学捜査官

虫の声なき声を拾うためならなんでもする法医昆虫学者の赤堀の無鉄砲さと思いやりが魅力的でした。 難事件を解く鍵は昆虫学にあり。警察の上層部の思いつきで捜査に法医昆虫学者加えることに。刑事・岩楯は最初は困惑するが、捜査が進むにつれて新たな視点か…

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2

一輝とステラの不器用な恋愛関係も良いが、剣士としての距離もまた良い。秘密の関係として始まったが中々踏み出せない2人がいじらしくて可愛かったです。その反面、騎士としての在り方は綺麗に足並み揃うのはお似合いに見える。 事情を抱えた綾辻先輩の本心…

るろうに剣心 1 ―明治剣客浪漫譚―

アニメを見ていて、登場人物の義を通す姿が印象的で良かったので、読んでみました。 人斬りで名を騒がせた剣心が心を入れ替えて、人を殺さずの姿勢を貫くのは応援したくなります。 そんな剣心を引き留める薫の優しい剣の心構えは血に濡れた過去を持つ剣心に…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2

本編のリューさんを見たうえで、彼女の掘り下げが描かれた今作を読むと感慨深いものがある。 ベルと深層に落ちて死闘を切り抜けて、恋に落ちたりしているのを知っているだけに、リューさんへ感情移入してしまう。クールキャラが雪解けしていくのは良いものだ…

君は放課後インソムニア(14)

完結かー、寂しいなと思いながら読み始めたがガンタとイサキがそれぞれの壁を乗り越えて歩み寄る姿を見たら、これしかないのだなと納得。ガンタの荷物を下ろせた先生の台詞はガンタにとって救いだった。そして、ガンタ父の子供への気遣いにこちらまで泣きそ…

落第騎士の英雄譚

完結するそうなので読み返しました。熱い。一輝と桐原の戦いは結末を知っていても見事だと思う。強いがただの俺tueeeではなく、ギリギリの戦いを描くのは素晴らしい。一輝の強さと脆さを見せたのはバランスよくできている。 孤独だった一輝がステラと出会い…

ベイビー、グッドモーニング

たまに読み返したくなる小説です。 読むのが3度目ですが、それでも作中の言葉や登場人物の揺らぎを噛み締めたくなります。 何度読んでも良いものは良い。 余命間近の人達とフランクな死神の問答や関わり方が魅力的です。ユニクロの服着たり、携帯料金払う死…

チームⅢ 堂場瞬一スポーツ小説コレクション

スポーツ小説でエリートランナーの引退後を描くのは珍しいかな。 山城が現役引退して、実家で働いているところにコーチの依頼が来るという流れ。燻っているランナーの尻叩きとして期待されるわけだが、まぁ初めから引き受けないよな笑 浦達が色々画策してい…

チームⅡ

ヒートの続き。甲本とのデッドヒートを制した山城に待っていたのは故障だった。天才、才能溢れる彼だからこそ無縁だったリハビリや調整に苦労するのは無理ない。走れて当たり前だった生活から一変して、故障に苛まれ苦悩する様子は歯痒い。そんな時に所属チ…

アオのハコ 12

おぉ!遂にこの時が来たかと思ったが、思っていたより早かった。 千夏と大喜が離れることで自分の気持ちと向き合うことが出来たかな。行動まで同じで、お似合いの2人ですよ。 ここから、どう展開していくのか気になりますね。 2人に試練がくるのか、来ないの…

ヒート

厚い一冊だが、マラソンが好きな人は是非読んで欲しいと思う作品でした。 世界最高記録を作るためのマラソン大会を開く。そのためには手段を選ばないのはいっそ清々しさがある。まさか、記録を出してもらうために走りやすい道や風除け、タイム表示など過保護…

葬送のフリーレン(1)

勇者一行が魔王を倒し終えた後の話。 フリーレンというエルフの特性ゆえに人の寿命を理解してなくて、後悔する。そこからのフリーレンの歩みを描いている。 フリーレンがかつての仲間と再会し言葉を交わして繋がりを確かにする。 非常に良い関係性で、仲間達…

今泉監督 映画 アンダーカレント観てきた。

PVの人が分かるって何ですか?という問いに強烈に惹かれて、かつ監督が今泉監督ということで観に行くしかなかった。 何も言わず失踪した夫について考えていく奥様の話。また、奥様自身の過去にも迫っていく。 一緒にいるから、仲が良いから、それだけで人を…

鴨乃橋ロンの禁断推理 12

トトが生徒に舐められるのは仕方ないけど、そこから挽回していたのはロンとの日々の積み重ねが感じられて良かったです。 すっかり成長してしまった。 ロンもトトを頼っていて、良い関係だ。 2人が行く先には事件が起こるが、今回は規模が大きくなっていて、…

同じ星の下に

誘拐作は様々あるが、今作は優しさと厳しさの塩梅が上手かったです。だから最後まで真相を知りたくて仕方なかった。 優しい誘拐を描いていて、ある程度先が読めてしまうのが難点だが誘拐犯と虐待されていた人質の関係は安らぎの時間だったのは良かったです。…

ミナヅキトウカの思考実験

気になる作品だったので、献本で読ませて頂き助かりました。 題材が思考実験、ミステリ、オカルトとあって、各話の謎の始まりから解決まで興味が尽きることがなかった。 マクスウェルの悪魔、シュレディンガーの猫、中国語の部屋、スワンプマン、などなど小…

2023年9月に読んだ作品とおすすめ作品

忙しくて、30冊を切りましたが、面白い作品をたくさん見つけられました。 ・おすすめ作品 ヴァンプドッグは叫ばない 草原のサーカス あの子の殺人計画 怪物にゆりかご 楽園の犬 鏡の国 ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編: Sister編 ぎんなみ商店街の事件簿 Br…

誰が勇者を殺したか

タイトル、表紙に惹かれて読んだが、読んで良かった! ファンタジーの王道である、勇者が魔王を倒す。これは美談ではなく、勇者に担われるというのはただの押し付けであると見たら、見方変わる。 タイトル見たらミステリだけど、誰が殺したかではなく、なぜ…