本編のリューさんを見たうえで、彼女の掘り下げが描かれた今作を読むと感慨深いものがある。
ベルと深層に落ちて死闘を切り抜けて、恋に落ちたりしているのを知っているだけに、リューさんへ感情移入してしまう。クールキャラが雪解けしていくのは良いものだ。
また、アストレア様の偉大さと包容力は素晴らしい。悲惨な事件の後でも変わらず優しくいれるのは凄いなと。
リューさん自身も、後輩にも良い時間が過ごせていて、アストレア様の気遣いも効いていたのは見事でした。
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片――。
「会いに行きます……アストレア様」
迷宮都市がヘスティアvsフレイヤの『戦争遊戯』の準備に沸く中、リューはひとり、都市を発った。
向かうは遥か東、剣製都市。
その地で待つ女神に会うため、力を求めるため、そして自らの時計を前に進めるため、五年分の決意を秘めて再会に臨むリューだったが――
「貴方のこと、絶対認めないんだから!!」
正義の女神を慕う『後輩』達と衝突してしまう。更にアストレアにも帰還を許されず、剣製都市への滞在を言い渡され……。
「リュー、貴方の答えを聞かせて?」
今一度、正義を試されるクロニクル・シリーズ第三弾!