羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

継母の連れ子が元カノだった7 もう少しだけこのままで

久しぶりに原点回帰のラブコメ具合で良かった。 ここ数巻は難しいことを考える場面が多くて、物語が窮屈な感じでしたが、ここにきて緩いアホのノリ満載の青春具合が落ち着きます。 新キャラの明日葉院の拗れ具合や生徒会メンバーの自由奔放な日常は読んでて…

とらドラ! 4

夏休みの高校生だけの旅行、まさに青春。 竜児と大河が協力していくが、思い通りにいかない不器用な2人には苦笑いしてしまうが、ぶつかり合って関係が築きあげられていくのは良い。 また、表紙の通りみのりんが掘り下げられて、天真爛漫な顔の裏で冷静な面…

兇人邸の殺人

剣崎シリーズ第3巻。 今回はテーマパークで斑目機関によって生み出された首切り殺人鬼に追われながら、近くに潜む殺人犯にも気を配らなければならないという厳しい状況に。 何が何でもクローズドサークルを作ろうとする熱意が感じられました。 様々な方法で…

2021年 8月購入予定&気になる作品

8月の発売作品ではミステリー、キャラ文芸、ラノベで読みたい作品が豊富で楽しみで仕方ないです。 新作ではミステリー作品では似鳥先生の推理大戦と刀と傘の伊吹亜門先生の幻月と探偵は見逃せない作品です。 晴れ、時々くらげを呼ぶの作者の新作アイアムマイ…

鴨乃橋ロンの禁断推理1

リボーンの天野明先生の新作と知って読まずにいられませんでした。 エルドライブは題材で遠慮してしまいましたが、今作はミステリー、名探偵という要素に惹かれました。 主人公はポンコツだが頑張りもの、相方の名探偵はとある欠陥を抱えている。 でこぼこ…

魔眼の匣の殺人

今回もクローズドサークルを作られていて、包囲方法は古典的とも言えるが、包囲されて起きる殺人の連鎖は特殊で、なぜ行ったのかが気になって仕方ないです。 必ず的中するという予言が閉じ込められた葉村、剣崎達に襲いかかる。 読んでいる読者からすれば予…

カーストクラッシャー月村くん 1

学校に蔓延るスクールカースト。 陰キャラ、陽キャラなどの区分けというより、スクールカースト制度そのものを変えていこうとするのは珍しいですね。 その場の空気に支配される関係は健全ではないし、それを受け入れて仮面をつけるのもどうかと思う。 学校な…

ストライクフォール4

待ち望んでいて、遂に発売された新刊。 数年前から出ていなかったが、待ち望んでいた。 既刊の中で1番の厚さを誇るだけあってズッシリとした重みのある物語で読み終えた後の満足感が半端ないです。 雄星がわりと詰みかけている土俵際で悔しさを感じつつ現実…

BEASTARS vol.10

前回、アクシデントが起きたタオとキビの動揺が心配だったが、杞憂でした。 まさかこんなにも真っ直ぐに仲を修復するとは思わなかった。互いに友と思っているからこそなのかな。 レゴシとピナはリズに対して警戒するが、リズの方が上手と見える。ただ、レゴ…

負けヒロインが多すぎる!

ガガガ文庫の青春ラブコメの勢いが止まらないな。 今作に登場するヒロイン達はいわゆる負けヒロインに位置する少女達で、彼女らの振られ芸に思わず笑ってしまう。 恋愛に破れるのは悲しいものがありますが、ギャグテイストなので、そこまでしんみりする事が…

名探偵の証明 密室館殺人事件 文庫

前巻の屋敷の最後について、どう書かれているのか気になっていましたが、あまり言及されてなかった。 書くだけ野暮か… ただ、蜜柑が屋敷の影響を受けていたのでそういう事なんだろう。 蜜柑が名探偵としてのあり方に悩んでいるので語り手にならず、代わりに…

ストライクフォール3

雄星が1軍へ昇格して自分が犯した罪を自覚しつつ、周りの一流に触れて成長していて良かったです。 1軍の選手達も迷惑をかけられていたから、厳しい態度は仕方ないが、実力を示せば許すというのはスポーツマンらしくて良いですね。 今まで雄星を励ましたりし…

2021年 上半期に読んだおすすめのミステリー作品10選

今年の上半期に発売されて、おすすめのミステリー作品を紹介していきます。 どの作品もミステリーとして読み応えがあるのはもちろんですが、登場人物にも魅力がありました。 シリーズモノも数冊ありますが、1冊として面白いので気にせず読んでもらいたいです…

2021年 9本目 映画 東京リベンジャーズ

アニメ観ていて、面白くて映画も観に行きました。 なんといっても、ヤンチャな登場人物達の再現度が凄いです。 特に北村匠海さん、吉沢亮さん、山田裕貴さんは2次元が3次元に来たような錯覚を起こしそうなくらいでした。 その他のキャストも旬の役者を揃えて…

コンビニなしでは生きられない 文庫

ふと気になるタイトルをしていて、緩い感じのミステリーかと勝手に想像してましたが、物騒な事件から始まり良い意味で裏切られました。 どの話もコンビニだからこそ、起きる事件になっていてこだわりがあって良いです。 また、働いたことがなくても使うこと…

原因において自由な物語

タイトル、表紙から力が入ってる作品だと伺えますが、読み始めたら納得しました。 いじめに関して、取り上げている作品は色々あるが、今作は現実的に向き合っていて好感が持てる。 綺麗事で解決した気にならずに、倫理観を持つことを考えるきっかけを作った…

水野瀬高校放送部の四つの声

表紙から青春の匂いがぷんぷんします。 しかし、明るいだけでなく、苦味がある呪いがかけられている。 表紙の4人が主人公で、それぞれが1話ずつ掘り下げられていく。 悩みは皆違って、思春期の脆さを突いていました。 悩みや苦しみを抱えて悶々と生きていた…

BEASTARS.vol9

遂にテムを殺した犯人が見つかるが、今のレゴシでは手に届かないのが歯痒い。 犯人の動機やいきさつは明かされたが、テムからすると恐怖でしかなかっただろう。 レゴシが強くなって向き合わないといけない。 レゴシの家族の話は確かに語られていなかったが…

どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる

卒業前に美少女・花見をかばって死んだ主人公・七村が再び、入学式からやり直していく2度目の青春。 ぼっちからリア充へ変わるかと思いきや、生き方や考え方は変わらない。 七村のボッチ語りがびっくりするくらい馴染んできて、読む手が止まらない。捻くれて…

貴サークルは"救世主"に配置されました2

創作とファンタジーを絡めた青春ファンタジー。 渾身の一冊を描き上げたことで燃え尽き症候群みたいになったナイト。世界を救う使命を背負い過ぎたヒメ。2人が自分への苛立ちが互いに向き合ってしまい、拗れてしまう。しかし、一回離れたくらいで壊れた関係…

ストライクフォール2

波乱の幕開けだった1巻の代償をしっかり描いていて、好感が持てました。 雄星の英俊との入れ替わりには罰が下り、きちんと罪を認識させるのは大事なことなので、しっかり掘り下げていて良かったです。 あっさり、解決するのではなくしっかり行いの悪かった…

BEASTARS VOL.8

肉食獣と草食獣、交わりあえない確かな線が引かれている世界で肉食獣でありながら草食獣を思って強くなろうとするレゴシの歪さは誰かに歪められるものではないのかもしれない。 自身で生き方を選んで進んでいく姿は見習いたい。 ハルちゃんとはすれ違いなが…

声優ラジオのウラオモテ #05 夕陽とやすみは大人になれない?

壁にぶつかり、乗り越える。 毎回の様美式ですが、それでも夢中になる盛り上がりが堪らない! 今回は夕陽の後輩・結衣が夕陽を掻き乱していく。やすみも他人事ではなく、声優としての演技を考えなくてはならず、2人が殻をぶち破る終盤は熱いです。 役者の世…

嘘と詐欺と異能学園

エリート異能力者達を出し抜いていく、主人公・ジンの策略は読めなくて愉快でした。 力がなくても、嘘と仕込みを駆使して成り上がっていくのがワクワクするし応援したくなりす。 ヒール的な主人公だが背景が描かれていて、なりふり構わず目的に対して動いて…

名探偵の証明 文庫

シリーズの続巻が文庫化されるので読み返しました。 改めて読んでも、名探偵の生き様を貫く屋敷の姿はかっこいい。 名探偵は常に犯人と対するが、その結果次第では一般人などに馬鹿にされたり警察から厄介者扱いを受けてしまうという、名探偵の負の部分に焦…

屍人荘の殺人 文庫

剣崎シリーズの始まりの1巻。 単行本既読で映画も鑑賞済み。シリーズの新刊が発売されるので読み返しました。 内容は大体は知っているから確認するようになってしまったが明智さんと葉村くんの関係は何度読んでも良い。 気になったのは、葉村くん、比留子の…

invert 城塚翡翠倒叙集

前巻のmediumが素晴らしいミステリーだったからこそ、期待値が高かったですがそれでも大胆な仕掛けを行ってきました! 頭の想像力を試すようなトリックで、読み終えた後は自分の至らなさに打ちひしがれました… 相沢先生の手のひらの上で転がされました。 な…

2021年 上半期おすすめの新作ライトノベル10選

2021年の上半期が過ぎたので、新作の中でおすすめの作品を紹介していきます。 パッと思いついた作品が、10作品だったのは多いのか少ないのか。どの作品もシリーズ化を期待したい面白さがありました。 貴サークルは“救世主”に配置されました (GA文庫) 作者:小…

BEASTARS VOL.7

随分放置されていた食殺事件について追求していくことになったレゴシ。 周りとぶつかりながらも、調査していき犯人に襲われながらも、覚悟を決められるレゴシがかっこいいが友人のジャックからすれば寂しさを感じるよなぁ… ハルちゃんとも距離が生まれて、…

medium 霊媒探偵城塚翡翠

衝撃の一作となった今作の続きが出るということで読み返しました。 一度読んで仕掛けは知っているとはいえ、圧巻の先生への挑戦状ですね。 種と仕掛けを知った上で読み進めていくと、こんなにもヒントが提示されていたのかと驚くばかりです。なぜ一度目で気…