羽休みに娯楽を

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どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる

どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる (GA文庫)

 

卒業前に美少女・花見をかばって死んだ主人公・七村が再び、入学式からやり直していく2度目の青春。

ぼっちからリア充へ変わるかと思いきや、生き方や考え方は変わらない。

七村のボッチ語りがびっくりするくらい馴染んできて、読む手が止まらない。捻くれているが人助けを自然に出来るので、近しい人は彼を信じられるような魅力がありました。

自虐的だが、近くに傷つきそうな人がいたら放っておけない優しい面、自分を貫き面倒臭がりでぼっちの面、良い悪い面がありながらも魅力的な主人公でした。

 

ヒロインの花見が七村に肩入れする理由が気になっていましたが、明かされてみたら意外で重いのがヒロインとして珍しい造形だと思いました。

チョロいオタクギャルの星ヶ崎、義理堅い委員長の白峰も魅力的でしたがチョロさは気になります。笑

 

死んでから戻れた理由は曖昧ですが、これから卒業式までの2度目の青春は改革が起きていきそうで、どんな結末を迎えるのか楽しみです。

 

七村と花見が陽キャ陰キャの価値観のすり合わせは一筋縄にはいかず、これからもぶつかり合うかもしれませんが、やり直す青春の行方が気になります!

 

恋、友情、輝かしい青春。そんな期待に胸を膨らませた俺の高校生活は――結局ぼっちのまま終わった。 そして迎えた卒業式前日……。
「死なないで! 七村くん! 」
モデル顔負けの美人・花見辻空をかばい、俺はトラックに轢かれて人生の幕を閉じた……はずだった。
「神様の気まぐれかもね」
しかし、その事故を機にどうやら俺は同級生の花見辻と一緒に高校一年生の入学式に戻ってしまったのだ。
二度目の高校生活は輝かしい青春など期待せず大人しくぼっちで過ごそうと思いきや……彼女から望んでもいない提案が。
「ぼっち脱却、私が手伝ってあげる」
この物語は俺が二度目の高校生活で送る、最悪で最高の青春ラブコメだ。