羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年 4月 購入予定&気になる作品

4月の購入予定作品は少なめですが、予定してないものでも買うだろうし、なんだかんだ増えていくんだろうと諦めな感じもします。 新作では電撃文庫「マッド・バレット・アンダーグラウンド」ガガガ文庫「路地裏に怪物はいない」あたりを期待してます。 他には…

ノッキンオン・ロックドドア

青崎先生は器用な作家でありながら、どの作品でも色濃く個性を表してくれるので好きです。今作は探偵と助手ではなく、探偵と探偵を組み合わせる新たな試み、しかも男と男。男同士特有の空気感や信頼感があり、ミステリー小説というだけでなく、キャラ小説と…

変態王子と笑わない猫。13

(内容)頭の中身が煩悩まみれな高校生・横寺陽人は、NTT作戦という名の後輩をくすぐる秘密プロジェクトを遂行していた。大人のオンナの筒隠月子は、ちょっぴりえっちな同人小説をホームページにアップし、見えないアンチと格闘していた。誉れ高き大和撫子・筒…

15歳のテロリスト

松村涼哉先生の新作はメディアワークスから。デビュー作からこちらの文庫に移っても違和感ない作風でしたが、今作はより、色濃く感じました。 テーマは少年法ということで、現実でも問題になっていることで、小説ならではの仕掛けを整えていた。読んでいて、…

教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?4時間目

(内容)「わたし、作家デビューが決まりました」―衝撃的な星花の告白を受けて、塾講師・天神は、冬燕と一夜の過ちを犯した。それはさておき、作家・天神は、自分が同業者であることを隠して出版社の受賞パーティーをやりすごそうとする。だが、彼の前に新たな…

ブルーピリオド1

本屋で強く推し出されていて、気になって購入。めちゃくちゃ面白かったし、刺さった。遊びも勉強も全力。しかし、自分のこれからのことは特に何も。そんな悩める少年矢口が1枚の絵に強烈に惹きつけられる。そして、考え始める。誰かの感動ではなく、自分の感…

札幌市白石区みなすけ荘の事件簿 ココロアアラウンド

ファンタジア大賞〈銀賞〉受賞作異能バトルと軽快な会話、変態たちのはっちゃけぷりに笑わされたり、楽しませてもらいました。主人公の工輝の人助けをするのに迷わず、正義を貫き通そうとする姿はカッコ良かったです。心も凝り固まった気持ちを工輝たちに溶…

スーパーカブ

以前から気になっていたが、何となく手に出しづらいなと思って、遠慮してました。ただ、巻数重ねて評判良いので読んでみました。1人の少女・小熊がスーパーカブと出会うことで、今まで知らなかった景色が見え、探究心が芽生え、勇気が湧いてくる、素晴らしい…

きゃくほんかのセリフ!

脚本家・ますもとたくや先生が脚本家を題材にした小説を出すということで、気になっていた作品です。脚本家という仕事の大変さや理不尽さをコミカルに書いて、柔らかめにして。やりがいや達成感を感動的にして、物語のフィニッシュを爽快にしてました。主人…

つれづれ、北の坂探偵舎 シリーズ

つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない (角川文庫) 作者: 河野裕 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/09/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (13件) を見る つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物 (角川文庫) 作者: 河野裕,秀良子 …

キノの旅 ⅩⅦ the beautiful world

キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫)作者: 時雨沢恵一,黒星紅白出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2013/10/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (19件) を見る 分厚い一冊。その中で好きだった話を。「プロローグ・エピローグ…

麦本三歩の好きなもの

住野よる先生の新境地。今までは日常の中の非日常を書いてきた作者が、麦本三歩という女性の日常をただ書いているというのに興味を惹かれました。生きていくうちに感じる些細な悩みや嬉しいことばかりなので、ひたすら力を抜いて読めるのが今作の強みです。…

ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」

今回はブギーポップや凪はメインではなく、6人の小年少女の友情の物語。それぞれが様々な理由で同じ時間を共有することを選んでいて、本当に大切な仲間なんだと思いました。彼ら彼女らは大きな試練を得て、バラバラになっていったが、みんな生き残っているん…

教室が、ひとりになるまで

初作家さん。表紙やあらすじに惹かれて読みました。スクールカーストとミステリーが良く組み合わさっていて、読み応えのある作品でした。クラスで高い立場の人が三人続けて、自殺するという非日常が生み出す不穏な空気が良く作用していて、バラバラドキドキ…

さとり世代の魔法使い

藤まる先生の新作。今作は魔法使いモノ。現代の若者の象徴みたいな主人公の雫がハッチャケていて、相棒の爽太も良い感じに賑やかしてくれて、楽しく読める。ただ、それだけではなく、雫、爽太は悩みを抱えながらも誰かの助けになろうとする優しさを持ってい…

雑記 君は月夜に光り輝く 映画

2日前に公開された、君は月夜に光り輝くの映画を観てきました。原作小説、漫画を読んでからいきましたので、より映画を楽しめました。やはり尺の都合などで削られている部分もありますが、それでも感動しました。結末は分かっているのに、最後の屋上でのシー…

君は月夜に光り輝く 漫画 上

良コミカライズ。どのキャラクター達も可愛いし大体は個性を掴めていて、読みやすいし違和感なく読めました。原作ファンもしっかり楽しめる漫画になっていて、おすすめです。まみずが特に可愛くて、それだけでも充分です。下巻でクライマックスをどう描くの…

ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?3 〜時を超える愛〜

今、勢いのある年の差ラブコメ第3巻。今巻も非常に面白かった。・織原さんの恩師・薫、遥、ウラの中学の時の暗い過去・遥の母・織原さん、薫の姉にバレるの4本を一冊にまとめきっていて、読み応えがあり、あっという間に読めました。ここまで、完璧に織原さ…

君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと

いわゆる、感動するお話。美しい物語を書くには犠牲は付き物。日野夕斗が最愛の人である三日月緋花里を失うことで始まる。緋花里がいたときは何でも美しく思えたが、失ってからは何も美しく感じなくなってしまった日野が運命をリセットすることが出来るとい…

汚れた赤を恋と呼ぶんだ

階段島シリーズ第3巻。今回の舞台は階段島ではなく、捨てた現実側。捨てて成長したのかと思いきや、七草と真辺は魅力が薄れていた。自分のいらない部分を捨てて成長出来たら世話ないよな。捨てて空いた空洞を埋めることが出来ないと、バランスが悪いよ。七草…

ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?

新八角先生の新作。この作者は作品を出す度に新境地を切り開いていくので素敵な作家です。デビュー作から先生特有の世界観を構築していて、読んでると引き込まれていきます。今作も終末の世界で、少女と少女がそれぞれ役割を果たしながら、楽しく食事をする…

アンデットガール・マーダーファルス1

すっかり、青崎有吾先生の作品の虜になっていると感じます。裏染シリーズ、そして殺風景を読んで、今作にたどり着きました。最初は日常系ではなく、怪奇現象を扱ったミステリーということで探り探り読み進めましたが、これがまぁ、面白い!状況は重いのに語…

ブギーポップ・リターンズVSイマジネーターPART.2

イマジネーター編下巻。やっぱり最後はブギーポップが締めるおかげで気持ち良く読める。スプーギーEが最後に倒されるかと思いきや、あっさり飛鳥井仁に倒されるのは意外だった。しかし、スプーギーEが飛鳥井に捻られるのは、今まで犠牲になった人を思うとス…

君は月夜に光り輝く +Fragments

まさかの続巻。映画を控えているときに発売ということで、映画の為に出されたように思ったが、半分くらいは電撃文庫magazineに連載されてたものでした。知らなかった…卓巳や香山のその後の姿やまみず目線の話を読めて嬉しかったです!卓巳はちゃんとまみずの…

君は月夜に光り輝く

3月15日から映画が公開されるということで、改めて読み直しました。1回読んだのは丁度2年前ぐらいで、内容を忘れてましたので再読して良かった。1回目読んだ時はあまり印象に残らなかったような気もするが、改めて読んだら、深く心に沁み入りました。まみず…

涼宮ハルヒの退屈 角川文庫

(内容)涼宮ハルヒと出会ってから半年。その間俺たちSOS団が平穏な日々を送れたはずもなく、ハルヒの思いつきのせいで理不尽かつわけの解らない事件に散々巻き込まれていた。初夏には急遽草野球チームを結成し、七夕にタイムトラベルを経験した直後、失踪者の…

キミの忘れかたを教えて2

好きなのに、伝えられない。望みはないのに、願ってしまう。初恋のことを引きずり、拗らせ系の三雲雛子が主役の2巻。冬に失恋ってなんか良い響きな気がする(気のせい)失恋の一歩手前というか、ほぼ決まっていても足掻く三雲さんの健気さや悲壮な気持ちが酷く…

九月の恋と出会うまで

九月の恋と出会うまで (双葉文庫)作者: 松尾由美出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2016/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 映画を観てから読んだら、変更点が多くて驚きました。元はこっちが最初なんですけど映画から入った身としては、…

雑記 九月の恋と出会うまで

3月1日から公開されている「九月の恋と出会うまで」を本日観に行きました。高橋一生さんと川口春奈さんが主演な映画で、タイムパラドックスを題材とした恋の物語ということで興味が湧きました。観る前に予想していたものとは違う点はありましたが、観終わっ…

2019年 2月 読んだ本 読書メーターから

・新刊で面白かった作品ファイフステル・サーガ3 ゲーマーズDLC2ジャナ研の憂鬱な事件簿5・新作で面白かった作品子守男子の日向くんは帰宅が早い。やがてはるか空をつなぐ言鯨【イサナ】16号鏡のむこうの最果て図書館ヘタレな僕はノーと言えない神童勇者とメ…