講談社タイガ文庫
アニメ放送中なので、合わせてきたのかなと思いましたが作者いわく元から描く予定だったということ。 各キャラの前日譚が詰まっている1冊。津軽、静句、鴉夜のそれぞれの出生が描かれていて、これを読むとよりアンファルが好きになります。軽い雰囲気で旅を…
短編集なので、サクサク読めました。 序盤は軽めの話で、中盤は考えてしまう話、終盤は心が重たくなるような話。 バリエーションの豊富が感じられる1冊。 琴子のあり方も自由で、だから様々な事件に対応出来るのだなと。 なんだかんだで話を聞く九郎。 しか…
刊行ペースが上がっていて嬉しい限り。 今回も虚構を作り上げるが嘘はついてない琴子の策略に感嘆しました。 夢虚ろな犯人に対して、厳しく現実を突きつけるのはスッキリしました。 珍しく、琴子と六花さんが手を組んで事件に当たったら犯人が可哀想に見え…
今回も短編集。中編も混ざりながらだが、面白さは損なわれておらず、どの話も思考を捏ねくり回す琴子の言葉に振り回されて痛快だった。 毎巻の如く、作品のコンセプトでもあるからだが、情報を拡大解釈するのが素晴らしい。 読めば読むほど、その発想があっ…
1話目の舞台演劇で演劇の中に潜まれている殺意がどこにあるのか、アドリブの芝居の中から見つけ出すというのは先が読めなくて良かったし、着地点も妥当なものでホッとしました。 ドラマではなかった話だが、映像で見たかった感はあります。 2話目はなんとい…
ネットとテレビの違いはリアルタイムで互いに向き合えるか向き合えないかなどは中々皮肉ですが、真実とフェイクが混ざり合っている内容は現代の社会の問題に触れているのかなと。 情報が溢れていて情報を掴むことに必死になっているので、その情報は本当に…
迷える大人達が自分の行く道を決めていくのに救いを感じました。 世の中や周りに流されない場所、すみれ荘に住む住人の裏側が見えて、それがまた切実な気持ちが孕んでいて心に突き刺さってきます。 それぞれが抱えている問題は現実にもありそうで、当たり前…
ドラマ先行で話は知っていたつもりですが、展開が変わっていたので、新鮮な気持ちで読めました。犯人へのアプローチだったり、調査方法などが違って、こちらの方が好きでした。 被害者の考えが根本的に変わっていたのは驚きました。 風間さんが1人で捜査は…
第3巻は女子高で起きた教師殺人とカンニング疑惑の棋士の対戦で起きた事件に挑む。 共にAIが絡んでいるが、大事なところは人間らしい感情が事件の根幹を担っているのは良いものですね。 女子高の事件では風間さんが珍しく真剣に言葉を放っていてハッとなり…
バトル、逃亡、ミステリー、悲劇、様々な要素がてんこ盛りのシリーズ第3巻で、久しぶりの続巻は中々のボリュームがあり、驚きましたが読み終えてみたら必要な分量だったなと思いました。 また書き方、細かく区切っているのは既刊ではなかったことなので色々…
再読だがらなんでもありな詰め込み展開に面くらはないが、初見だと戸惑うだろうな。 今回はミステリーというより怪異方面が広がっていき、様々な大物達が登場していて混沌としていました。バトルやらミステリーが入り乱れていて、展開についていくのが大変…
3巻が発売するということで再読。 以前読んだ頃は設定やキャラクターの濃さに圧倒されて掴みきれなかったですが、改めて読んでみたらキャラクターの濃さや背景、ミステリーのロジカル的なところが突き詰めていて読みやすいしミステリーにも満足する作品だと…
各巻ちがう作者が書いていくので比較されるのは仕方ないかなと思いますが2巻を読んで個人的には作品の世界観は共有されているし、風真やアンナ達のやりとりや動きに違和感を感じませんでした。 ミステリーとしてのとっかかりは違いますが、1巻はトリックが…
春から始まる同名ドラマの脚本協力した作家陣が変わり変わりに刊行していく。 先頭を切るのは屍人荘の今村先生。 ポンコツ探偵風真と天真爛漫で助手だか頭が切れるアンナ、2人を見守る栗田、それぞれキャラが立っていて、会話もコミカルで愉快な関係性が癖…
今勢いのある阿津川先生、木元先生、辻堂先生や実績のある芦沢先生、城平先生、凪良先生とバランスの良いミステリー作家陣が集うアンソロジー。 非日常かどうかは読み手次第だが読ませる短編集でした。 先頭打者の辻堂先生の「十四時間の空の旅」はオードソ…
紅蓮館の殺人の続巻である蒼海館の殺人を読みました。 紅蓮館の殺人が好きで続きを楽しみにしていましたが、まさか600P超えのミステリーを出してくるとは笑 序盤は葛城が紅蓮館の最後に飛鳥井さんと交わしたことがきっかけで塞ぎ込んでいて、非常にもどかし…
続巻である蒼海館の殺人が発売されるので紅蓮館の殺人を読み返しました。 一度読んでいて、ところどころは覚えていましたが幸いにも肝心なところは忘れていたので再び話に没頭することが出来ました。 お得でした。 山火事で火災という外敵要因と連続殺人犯…
様々な失恋話を収めた短編集。 それぞれのお話で出てきた人物が間接的に関わっていたり直接出会ったりもしていて、なんでもありなカオスな展開ですがしっかり物語としてまとまっているから不思議だ。しかもそれぞれの意思に反したところへ向かっていきなが…
表紙が良いなと思ったらくっかさんのイラストで川谷さんがデザインをやっているんだったら納得です。 誰だって生きていればどうして生きているのか分からなくなることがあると思います。 今作はどうせ人は死ぬのに前向きに生きれるのか不思議で仕方ない鳴海…
現在実写映画が公開されている小説の神様。 相沢先生が苦しんでいたときに生み出した傑作です。 自分は初めて小説の神様を読んだときに、衝撃を受けました。 小説家が小説を生む苦しみをこれほどまで生々しく、シビアに描いていたので、傷つきながら書いたの…
記憶を売買することができる青年・現野一夜が様々な迷いを抱えている人から依頼を受けて、記憶を誰かに送ったり、交換したりしてその人が本当に欲しかったものを見つけ出すのに繋がっていくのが美しい。各話の登場人物の内側の気持ちを暴くのがとても上手く…
曜日によって人格が違うという特殊な設定だが、読んでみるとコミカルな部分とシリアスな部分が上手い具合に配分されていました。主人公が1番目立たない火曜日くんが主役ということで、灰色な日常が最初は見えますが、水曜日も過ごせるようになってからは今ま…
小説が好きな人は読むしかない。(あらすじ)小説を、物語を愛して止まない読者のために、小説を愛し続けた著者たちが綴る、物語への愛に満ちた『小説の神様』アンソロジー。 「小説は、好きですか?」わたしたちはなぜ物語を求めるのか。 新作を書けずに苦しむ…
岩永琴子が事件と当たらない話があると、より彼女の不気味な生命力というものが見える気がします。平和な日常を送る琴子と接した一般人の気持ちはなるほどなと思います。というか平然と話せる九郎が凄い。高校生時代、大学生としての姿をもっと見たいと思い…
短編集。長編じゃないから、ポンポン進んでいき読む手が止まらない。どの話も軽い感じに読み進めていき、かつ読み応えがありました。様々な真実が全て表に出てくるわけがないが、それで納得をいかないときは嘘が必要かな。幸せにならない真実を明かすくらい…
以前に講談社文庫版を読んでいましたが、アニメが始まったので、講談社タイガから出ているのを読みました。話を知っていても中盤から最後までの銅人七瀬との対決は盛り上がりました。様々な噂が流れていて、まさに虚構的な存在である銅人七瀬が生まれた理由…
主人公が、初恋相手を忘れずにいて人生に迷っているときに妹からかかってきた電話から物事は動く。何やら事情を抱えている妹が初恋相手の少ないが情報を見つけたから、探しに行こうと発破をかける。か細い情報を頼りに、様々な人に話を聞き、初恋相手を探す…
最近、館のミステリーにハマりそうだったので、発売されたタイミングが良かったです。山中の館が舞台となっていて、外からは山火事、館の中には連続殺人鬼が潜んでいる。二つの脅威が迫ってくる中、主人公であるワトソン役・田所と友人でホームズの葛城が事…
すっかり、青崎有吾先生の作品の虜になっていると感じます。裏染シリーズ、そして殺風景を読んで、今作にたどり着きました。最初は日常系ではなく、怪奇現象を扱ったミステリーということで探り探り読み進めましたが、これがまぁ、面白い!状況は重いのに語…
閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室 (講談社タイガ)作者: 木元哉多出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/05/23メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る (内容)「閻魔堂へようこそ」。閻魔大王の娘・沙羅を名乗る美少女は浦田に語りかける。元甲子…